和歌山県

名倉(高野口町)

高野口町名倉はしばらくの間、高野山への正面玄関だった。紀ノ川沿いに鉄道が開通、明治34年に「名倉駅」(現高野口駅)が開業して町は大いに賑わったという。今の南海電車高野線が極楽橋まで延び、ケーブルカーが開通したのは昭和5年で、正面玄関の役割はすぐにそちらに移ったが、名倉には今でもかつての余韻が残っていた。駅の正面には木造3階建ての旅館「葛城館」が威容を誇り、全館木造の小学校も現役で働いている。

名倉(高野口町)04・10・11 アルシュ36×51cm
町内には紀州と大和を結んでいた「大和街道」が東西に走り、そこから「新高野街道」が分岐している。絵は新高野街道。「かつてはずいぶん繁盛した商店街だったが、最近は閉店する店も多く、空き地も増えた」と地元の人が嘆いておられた。

スケッチしているとき、ご近所の人にずいぶん親切にしていただいた。通行の邪魔をしているのに、暖かく声を掛けてもらうのはずいぶん励みになる。
この通りにある洋品店の庇の上に魔除け?の置物があった。この店にも「近く閉店」との張り紙がしてあった。
                             (日記帳へのスケッチ)

おみやげ

帰路、隣りのかつらぎ町の道の駅でアケビを売っていた。近くの農家で4個100円の柿を買ったら、おまけに5個もプレゼントしてくれた。(アケビ、F4)

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