大阪府

萱振(八尾市)

八尾には昔、三つの寺内町があったという。久法寺寺内町が一番古くて有名だが、八尾寺内町もあった。しかしもう一つ、萱振(かやふり)寺内町があったことは知らなかった。この日、八尾を中心にご活躍の藤田尚保氏の個展を訪問したが、藤田氏は萱振で描いた20点ものスケッチを出展しておられた。土地勘はないが何とかなると思い、近鉄八尾駅から北へ徒歩10分ほどにある萱振へ行ってみた。

萱振@(八尾市)2012.03.07     F6
萱振は寺内町であり環濠集落でもあったといい、町内を歩くと複雑に流れる水路が変化のある景観をつくっていた。この水路は環濠の名残かも知れない。

萱振A(八尾市)2012.03.07     F6
萱振寺内町は「恵光寺」の周辺に発達したということだから、とりあえずその寺へ行って、周辺を歩いてみた。しかし、スケッチしたくなるような町並みは見つからない。かなり歩き回ったあと「とりあえず」と妥協したのがこのポイント。タイトルはAとなっているが、実はこの絵を最初に描いた。

萱振B(八尾市)2012.03.07     F6
恵光寺の近くで、バス通りと交差する狭い路地を覗くと、古い建物や土蔵が多く、ちょっと面白そうだったので、3枚目を描くことにした。ところが描き始めてみると、この道は車の通行量がとても多いことに気がついた。途中で止めるわけにもいかず、そのたびに壁に張り付いて車をやり過ごした。

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