大阪府

大正内港(大阪市大正区)

大正内港というのは大正区内にある人工港湾。大正区は海抜ゼロメートル地区が多く、台風などでの浸水被害が目立った。このため昭和22年から昭和50年にかけて、河川や港湾部分を浚渫して、その土砂で土地のかさ上げをし、併せて港湾機能も整備しようという大規模なプロジェクトが実施され、大正内港が生れた。11年10月度の悠彩会スケッチ会が大正内港を会場に開かれた。

大正内港@(大阪市大正区)11.10.09     36×51cm
当番幹事のMさんが案内してくれたのは大正区役所からほど近い「はしけ桟橋」あたり。多くのはしけが停泊している桟橋にメンバーがずらりと並んで座った。海を挟んだ北側に小さな造船所があった。一つの造船所のように見えたが、後で調べたら左半分が村尾鉄工造船、右側が太田商店造船所という二つの造船所だった。幹事さんは昼を見計らって弁当と冷えた缶ビールをわざわざ桟橋まで運んでくれた。潮風の中で食べる弁当はいかにも美味だった。

大正内港A(大阪市大正区)11.10.09     36×51cm
大正内港の入口をまたいで「千歳橋」という橋が架かっている。最初に「はしけ桟橋」へ着いた時、その千歳橋を入れた構図で描きたいと思ったが、適当なスケッチ場所が見つからず、桟橋から見える造船所を優先した。2枚目にこの橋を描くため場所を探し、港の周囲に”そびえる“防波堤に上った。どちらかといえば高所恐怖症だし、防波堤の上面の幅が狭いため、けっこう怖い。絵具を出す勇気はなく、何とか鉛筆スケッチだけを堤防上で仕上げた。

木津川筋(大阪市住之江区と大正区の境界)へ
「近畿の旅2」(大阪、和歌山)の目次へ