大阪府

竹内街道(太子町山田)

旧竹内街道は奈良県側の竹内集落に馴染みがある。しかし、竹内峠を越えて大阪側に入ったところにもいかにも古い街道らしい風景があった。竹内街道は日本で一番古い国道といわれ、古くは「大道(だいどう)」と呼ばれた。この地区は太子町山田という地名だが、表札に「大道」という地名を書いた家もあった。

竹内街道E(太子町山田)10.10.13       F6 
旧山本家を入れた街道風景を描いてから、車を止めた道の駅に戻る時、「ここも旧街道らしい風景かな」と思い、もう1枚描いた。このお宅の建築年代は知らないが堂々たる建物である。

竹内街道D(太子町山田)10.10.13       36×51cm
八尾市で知人の3人展が開幕したのを機に、少し足を延ばして久しぶりに太子町まで行った。竹内街道脇にある姿のよい大和棟造りの民家(旧山本家住宅=国登録文化財)を取り込んで街道風景を描いてみた。

竹内街道C(太子町山田)06.05.09     36×51cm
旧街道に並行して国道166号線が走り、道の駅や竹内街道歴史資料館があるので、辺鄙な場所の割りに街道を散策する人も多い。このポイントは5年前に描いた下の絵と同じだが、構図的に一番面白いのでこの日の2枚目に選んだ。新緑の中で、道端にコデマリが咲き誇っている。白く残して仕上げたが、絵では何が何だかよく分からない。

竹内街道B(太子町山田)06.05.09     36×51cm
八尾市に所用があったので一足延ばして太子町の竹内街道へ行った。どこで描こうかなと思いながら旧街道を下っていくと、5、6人のご婦人グループがあちらこちらのポイントに陣取っておられる。邪魔にならないように描いていたつもりだったが、最後は絵を描き終わった皆さんが集まってこられ、全員の視線を浴びながらのスケッチになった。

竹内街道A(太子町山田)02・06・16     F8
太子町には聖徳太子廟があるが、この街道沿いには孝徳天皇陵がある。道を挟んで陵の反対側にこのお宅がある。写真でもよく紹介されており、姿の良い大和棟なので気になっていたが、「国の登録文化財に」との記事を読んで、改めて描きに行った。

竹内街道@(太子町山田)01・03・18    F8
この絵を描いている時、自転車で登ってきた若者が上の絵にある大和棟をスケッチし始めた。聞けば「柏原市にある大学(大阪教育大?)の4年生で、古い民家のスケッチを続けている」という。こんな不便な場所で同好の士に出会うことは珍しく、エールを交換して分かれた。

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