大阪府

住吉大社あたり(大阪市住吉区)

悠彩会のスケッチ会が住吉大社を会場に開かれ、この近くに20年以上も住んでいたという会員のWさんが「裏門(東門)を出ると、戦災に遭わなかった町並みが残っている」と言われるので、境内を素通りして、神社の裏手へ行ってみた。すると、とても大阪市内とは思えない家並みが続いていた。奈良県あたりの田舎町へ行った雰囲気である。インターネットで検索してみると、この道は磯歯津路(しはつみち)という古道のルート上にあり、住吉街道と呼ばれていたこともあるという。

住吉大社あたり@(大阪市住吉区)08.09.14  36×51cm
神社裏門を出て、まず目に入るのが老舗の味噌屋さん(絵の左手の入母屋造りの家)。この前の南北の道が、熊野街道だそうだ。続いて自販機がいっぱいの酒屋さん。絵の右手にあるお宅は今は住吉福祉会館として使われているが、以前は大阪市に編入される前の住吉村の村長をしていた方が住んでおられたとか。

住吉大社あたりA(大阪市住吉区)08.09.14  F6
悠彩会の9月度スケッチ会での2枚目。上の絵の場所から、東へ少し歩くと南海電車高野線にぶつかる。その踏切と手前の家並みの組み合わせがちょっといいなと思った。神社の境内にも1カ所描きたい場所があったが、昼食後、あえてこちらを選んだ。けっこう人通りの多い道で、こんなところで絵を描いているのが珍しいのか、いろんな人が声を掛けていく。その中の1人、じっくりと絵を覗き込んでから「こんな構図がいいのですか」と。ちょっと答えに困った。

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