大阪府

逢阪(四条畷市)

大阪府から三重県に至る国道163号線は大阪平野から奈良県に向けて最初の峠・清滝峠(標高245m)を越える。峠の下にはトンネルができているが、旧道の峠付近に逢阪集落がある。逢阪の家数は20軒ほどだが、「どうして?」と思うほど、構えの立派な家々が並んでおり、以前から一度描きたいと思っていた。

   
  逢阪B(四條畷市)19.08.17    F6  
  ”一日中日陰”の「田原城趾」で1枚描いた後、清滝峠の頂上ににある「逢阪」の集落へ行った。すでに午後3時ごろになっているので「どこかに日陰が出来ている違いない」と踏んだ。道路脇に車を止め集落内に入ると、以前描いたことのある旧家の手前の日陰になっているので、そこに座った。  
 
 
   
  逢阪C(四條畷市)19.08.17    F6   
  逢阪の集落の日陰でスケッチした旧家の玄関先へ行くと、丁寧な家の造りが魅力的で、さらに道の奥にあるお宅との組み合わせを含め、けっこう面白い構図である。ということで玄関先でもう1枚描いた。  
 
 
清滝峠(四条畷市逢阪)2014.02.01      36×51cm
生駒山中にある「緑の文化園」内のホテル「アイ・アイ・ランド」で『河内を描く美術の会・写生会作品展』が開かれた。その出展作品の搬入を機に、ホテルに近い四条畷市の逢阪集落でスケッチした。車を止めた道路脇からの眺めが案外面白かったので、この日の3枚目に。自分自身の車が邪魔になるので、ちょっと移動。

逢阪@(四条畷市)2014.02.01      F6
国道脇の空き地に車を止めて、集落の中へ入っていくと、どちらを見てもいかにも豪壮な家ばかり。そのうちの1軒の塀際に座ってとりあえず1枚。右側のお宅のご主人と目が合った。少し話をしたら「皆さんよくスケッチに来られますよ。時には団体で」とのことだった。

逢阪A(四条畷市)2014.02.01      25×41cm
逢阪は山の上にある集落だが、集落内を小さな川が流れている。スケッチポイントを探しながら、コンクリートで固められたその川岸を歩いた。川沿いにちょっと面白い構図があったので、2枚目を描いていると、通りかかった農作業帰りのご婦人が「今日は暖かでいいですねえ」と声をかけてくれた。この日は朝からよく晴れていて暖かかったのだが、実はこの時間帯には雲が出て、けっこう寒さが目立ってきていた。

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