大阪府

下田原(四条畷市)

大阪府と奈良県は生駒山系を境としている。しかし四条畷の市域の一部(下田原地区など)は生駒山系の東側に入り込んでいる。ゆったりとした田園風景も広がっていてお気に入りのスケッチポイントだが、いかにも奈良県で描いている気分である。ここに住んでおられる方々も、山を越えて市役所に行くのは不便だろうなあと思ってしまう。
 
 
   
  早春の下田原(四條畷市)2019.03.20   25×41p  
  朝から春本番を思わせる天気である。Fさんから「家でごろごろしているより、絵でも描きに行ったら」と言われた。「その辺の掃除でもしろ」と言われるより、ずいぶんとありがたい言葉なので、早速出かけることにした。急なことなので行き先が思い浮かばず、自宅から車で15分ほどの四條畷市下田原を選んだ。「グリーンホール田原」という市の施設があり、駐車場ときれいなトイレが完備しているのがありがたい。周辺には古い民家が並んでおり、何回か描いたことがあるものの、気に入ったポイントである。今年初めて暑いと感じ、上着を脱ぎ、セーターも脱いでスケッチした。  
 
 
   
   下田原・年の瀬(四條畷市)16.12.25     36×51p  
  年末までにホームページに掲載する絵が不足しそうなので、もう一踏ん張りしようと、暖かそうな日を選んで、自宅から近い四條畷市下田原へ行った。体全体に日射しを浴びながら「今年の描き納め」との気持ちで、のんびりと1枚。道路に沿って初詣に誘う「住吉神社」の旗がずらりと立っている。帰宅後調べたらずいぶん遠くの上田原地区にあるにある神社だった。  

生駒山遠望(奈良県生駒市北田原より)   2014.10.16       36×51p
悠彩会展などがありしばらくスケッチを休んでいるうちに、いかにもスケッチに最適な気候になった。田んぼの稲が残っているうちにと、自宅から行きやすい奈良県生駒市北田原へ行った。広々とした田んぼの向こうに大阪府四条畷市下田原の家並みが広がり、さらにその背景にある生駒山の山容が美しい。名残の稲が視野に入るポイントを選んで、秋らしい風景を描いた。近くでサツマイモの収穫をしていたご夫妻が「持って帰りますか」と言われるので、掘りたてのサツマイモをありがたく頂戴した。いつものことだがこの絵は奈良県に入れるべきか大阪府に入れるべきか迷うところである。

下田原・稲干し(四条畷市)   2014.10.16       F6
車を止めた場所へ帰る途中、稲木に稲を干している風景に出会ったので、「これも季節もの」と思ってもう1枚描いた。バックにある下田原の家並みが気に入っていて2度ほど描いたことがあるが、この時は完全に逆光で、細部はよく見えなかった。

雨の下田原(四条畷市)2013.11.03      36×51cm
3連休中日のこの日、所属している「河内を描く美術の会」のスケッチ会が下田原で開かれた。あいにくの雨模様だが、自宅から近い場所での開催であり、遠方から会の会長さんも来られるとのことなので出かけてみた。この辺りに土地勘のあるNさんが幹事役で、案内された場所は私も気に入り過去に2回も描いたことのあるポイントだった。田んぼの畔に並んで少し秋めいてきた風景を描き始めたが、残念ながら途中から雨が降り出した。それでも傘を差して雨の中で着色という初体験をした。カッパをきた保育園児ががやがやと通りかかったので描き込んでおいた。

下田原・梅雨のころ(四条畷市下田原)2013.06.25        36×51cm
下に掲載している「下田原F」とまったく同じ場所から描いた。家の並びが何となく面白く、手前の田んぼとの組み合わせで季節感も表せる。しかも、このポイントは大きな木の下で、日影も十分に確保できる。

生駒山遠望(四条畷市下田原)2013.06.25        F6
↑の絵を描いていて、遠くに生駒山が見えるのに気が付いた。大阪と奈良の境にあるこの山は、稜線にテレビ塔だとか携帯電話のアンテナだとかが建ち並ぶ独特の山容である。手前には奈良特有の民家の形態である大和棟造りの家があり、いかにも奈良県の雰囲気だが、ここは大阪府。スケッチブックを広げたときに、目の前の道を下校時のかわいい小学生の女の子2人が通りかかった。もう少しスケッチが進んでおれば描き込みたかったのだが、その後は1人も通らなかった。

下田原G(四条畷市)2011.12.28     36×51cm
よく晴れて暖かい年末の日、明日香にでも行くかと自宅を出たが、10分ほど走り168号と163号が交差する北田原大橋交差点まで来たところで気が変わった。「明日香も同じような田園風景だし、往復で3時間節約できる」というわけである。交差点の西側は大阪府四条畷市、東側は奈良県生駒市なので、とりあえず大阪側の「四条畷市下田原」の家並みを1枚。同じ場所で以前にも描いたことがある(Dの絵)が、この家の並び具合が気に入っている。

下田原F(四条畷市)09.09.20  36×51cm
9月に大型連休の「シルバーウイーク」というのができた。遠くへ出かける気もしないので、下田原に黄色の田んぼを描きに行った。画面左端に見える国道の大渋滞を横目に、こちらは木陰でのんびりスケッチ。畑からの帰りの人が通りかかり「完熟ですよ」と言って、ビニール袋いっぱいの黄色いミニトマトを差し入れてくれた。

下田原E(四条畷市)08.12.13  36×51cm
下田原は自宅から行きやすい場所なので、寒い季節などによく出かけている。一番下の絵とほぼ同じ場所からスケッチ。厚着をして行ったが、汗ばむほどだった。

下田原D(四条畷市)08.02.21 36×51c
法隆寺へ行った帰り、信号待ちをしていて、今年の描き初めをした下の絵と同じ場所を眺めると、隣りの田んぼから眺めた方が、より面白い家並みになりそうな感じがした。翌日も朝から晴れ上がっているので、さっそく出かけてみた。田んぼの畦に座るとぽかぽかと暖かくて気持ちがよい。左端の土蔵から描き始めて紙の右端まで、少し丁寧過ぎるかなと思いながら、描き進めた。田んぼでカラスのつがいが虫かなんかをついばんでいる。のどかだった。

下田原C(四条畷市)08.01.04 36×51cm
08年の「描き初め」に下田原へ行った。下の絵を描いてから1年ぶりである。大和棟がポイントになり、いかにも大和平野らしい農村風景が広がっている。

下田原B(四条畷市)06.12.15 36×51cm
冬晴れになったので自宅近くで描くことにした。交野市域の磐船神社に車を止め、スケッチポイントを探しながら歩いたら国道163号線の近くまできてしまった。スケッチした場所の中央には巨大な送電鉄塔がそびえているが、無視した。

下田原A(四条畷市)02・10・06 36×51cm
自宅から奈良県へ行く気分で出かけるとすぐにこの場所に着く。椅子を置いた場所は奈良県生駒市北田原地区で、絵の中央を県境が横切っている。

下田原@(四条畷市)01・02・03 F8
いつも横目でこの家並みを眺めて通り過ぎるが、この時はこの場所を目指してスケッチに行った。

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