大阪府  
 
 
   上止々呂美(箕面市)  
 
 
  「上止々呂美」という珍しい地名はひまつぶしさんのスケッチで知った。「かみとどろみ」と読み、今は箕面市の一部だが、昔は止々呂美村だったという。いかにものんびりした農村風景だが、千里ニュータウンの中心部・千里中央からまっすぐ北へ向かい長いトンネルを抜けたところにある。高速代は高くつくものの、千里中央から10分、自宅からでも40分ほどで到着した。  
 
 
   
  上止々呂美・田植えのころ①(箕面市)2018.06.07    36×51㎝  
  6月度の浪漫会スケッチ会が箕面市の上止々呂美で開かれた。少し暑いが良い天気なので「今日は現地着色しよう」と道路脇に座り込んでスケッチしていた。ふと後ろに人の気配を感じて振り向くと、何と「ひまつぶし」さんではないか。氏は千里中央からほど近い場所に住んでおられるが、こんな田んぼの中で偶然出会うとはまさに奇遇であった。夕方の浪漫会名物「反省会」にまでお付き合いいただいた。  
 
 
   
  上止々呂美・田植えのころ②(箕面市)2018.06.07    F6  
  浪漫会スケッチ会の続き。リーダー・山田さんの今回の企画意図は、「田んぼを描く」であった。というわけで、2枚目は山田さんと並んで田植えが終わったばかりの田んぼを主役に描いた。  
 
 
   
  上止々呂美・田植えのころ③(箕面市)2018.06.07    F6  
  浪漫会スケッチ会の続き。上止々呂美の集落へ入っていくと、以前描いたことのあるポイントだが、田んぼと背景の家並みの組み合わせが面白い場所に出会った。一部のメンバーは反省会へ先発したが、もう一便遅いバスに乗ることにして、もう1枚描いた。  
 
 
     
   上止々呂美①(大阪府箕面市)16.04.16    F6   
  上止々呂美自治会館の前にある小さな橋の上から、遠くに見える家並みを描いた。車を走らせていて、ひまつぶしさんの絵で覚えていた風景が目に止まった。足の下の余野川の流れがいかにも気持ち良さそうなので、まず水の落ちる堰堤から描き始めた。桜の季節が過ぎ、山の若葉が一番きれいな季節である。  
 
 
     
   上止々呂美②(箕面市)16.04.16    36×51㎝   
  余野川沿いの国道423号を少し上流に歩くと、上止々呂美バス停の所で、川沿いに設置してあるガードレールが切れ、川に架かる橋へ下りる道があった。集落の家並みも近づいてきたので、大きな紙を取り出して2枚目を描いた。通りかかった地元の人が「残念やね。ついこの間まで、山のあちらこちらに山桜が咲いて、きれいだったのに」と言われる。確かにその通りだろうが、この季節の若葉の山もいかにもきれいである。ただ、表現するのは難しい。  
 
 
     
   上止々呂美③(箕面市)16.04.16    F6  
  余野川沿いの国道をさらに川上に進むと「上ノ所」というバス停があり、そこから見上げると壮大な石垣を築いたお宅が目に入る。ご夫婦で仲良くスケッチされている「カズ&ヨシコ」さんが、この家のスケッチをブログに掲載され、また町並み探訪の先輩・七ちょめさんもたまたまこのお宅の写真をブログに掲載された。これがきっかけになり、上止々呂美へ出かけたわけだが、私自身のスケッチはこの家の感じがうまく表現できておらず失敗。  
 
 
     
   上止々呂美④(箕面市)16.04.16    F6  
  「上ノ所」バス停から余野川を渡って、先ほど遠方から眺めていた家並みの中へ入っていった。バス停の名前からして、この地区の名前は「上ノ所」だと思いたいが、今の地図では広い範囲が「上止々呂美」で、「上ノ所」という地名は見当たらない。以前は地区名を大字(おおあざ)、小字(こあざ)で呼んでいたが、今は小字名が消えている場合が多い。私はここで生活しているわけではないので、どちらでもよいことなのだが、絵のタイトルを原則として地名にしているため、〇〇番地ではタイトルにならない。仕方なく「上止々呂美④」とした。  
 
 
   池田市綾羽へ  
   「近畿の旅2」(大阪、和歌山)の目次へ