大阪府  
 
 
  新喜多(しぎた)(大阪市城東区)  
 
 
  「新喜多ってどこ?」といわれそうだが、分かりやすき言うとJR京橋駅南口を出た東側、寝屋川北岸の狭い地域である。この地名は江戸時代に新田開発をした3人の名前の頭文字をとって命名したとされる。JR大阪環状線のガード下には1945(昭和20)年8月14日の空襲での犠牲者を慰霊する「京橋駅爆撃慰霊碑」が建っているが、すぐ近くの新喜多地域は空襲を免れたため、古い町家が残っている。  
 
 
   
   新喜多1丁目の工場①(大阪市城東区)17.03.04     F6   
  京橋駅南口を出てすぐ、寝屋川沿いの府道に面して古い工場や町家が並んだ場所があり、以前から気になっていた。とは言えわざわざここを目的にスケッチに出かけるほどではないと、後回しになっていた。この日、朝一番に大阪市内に用事があり、後が空いているうえ、天気も良いので、スケッチブックを持って出かけた。焦点を当てた工場は、何を造っているかは分からないが、何となしに気になる存在である。  
 
 
   
   新喜多(しぎた)1丁目の工場②(大阪市城東区)17.03.04     F6  
  上の絵の工場のバックに高い煙突が見えたので裏側へ回ってみた。自宅最寄り駅から電車に乗り、京橋駅のホームにまさに滑り込もうとする瞬間に見える工場だった。車窓からこの工場を眺めるたびに一度描きたいと思っていた。門は堅く閉まっており、工場も使われていないようだが、工場の壁に「耐火煉瓦」という文字が薄らと見えた。そう言われると門の両側は立派な煉瓦塀である。帰宅後、航空写真で確かめると先ほど描いた稼働中の工場と同じ敷地で、棟続きのようにも見える。はて?  
 
 
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