大阪府

車作(茨木市)

茨木市から京都府亀岡市へ抜ける府道46号線沿いの山の上に「車作」(くるまつくり)という地形の立体的な集落があると聞き、秋晴れの日を選んで出かけてみた。「車作」とは珍しい地名だが、ネットで調べてみると、その昔、この村で産出する良質のケヤキを使って御所車を作り、献上したのが地名の由来だという。とても由緒のある集落らしい。

   
   車作E(茨木市)16.11.13     36×51p  
  11月に入ってから寒い日もあったが、この日はとても暖かくて空は真っ青。山々の紅葉も進んでいるので、Fさんに背中を押される格好でスケッチに出かけた。どこへ行くかちょっと迷ったが、素晴らしい俯瞰が描ける車作を選んだ。家々を見下ろす田んぼの畦に座り、少し逆光気味の家並みを描いた。「これから寒くなるので今日ほど快適なスケッチ日和はないな」と思った。  
 
 
   
   車作F(茨木市)16.11.13     F6  
  車作という集落は広い斜面に多くの家が建っている。2枚目は集落の真ん中を横切る道路より上の方にある家並みを描いた。真ん中に斜面を利用した珍しい建物があった。  
 
 
   
  車作G(茨木市)16.11.13     F6  
  上の1枚目・車作Eは、この絵の右上、農作業小屋のあるの田んぼの畦からこちら向きに描いたが、今度は反対向きに。背景の山の紅葉が綺麗だったのでこのアングルを選んだが、色づけで失敗した。  
 
 
車作D(茨木市)      2012.10.27        F6
急斜面に広がる車作の集落の「中腹」を2車線の立派な道路が横切っている。しかし、地区の人の車以外は宅配便ぐらいしか通らないので、道端に椅子を置いてもう1枚、集落の上の方を見上げて描いた。

車作・権内水路から(茨木市)      2012.10.27        F6
車作の集落の一番高いところを「権内(ごんない)水路」という農業用水路が通っている。江戸時代中期にこの村の畑中権内という庄屋が開削したもので、この水路のおかげで車作には高い場所まで田んぼが開け、豊かな村になったという。息を切らしながら権内水路まで登ってみた。そこから集落に一番上ににある家並みが見下ろせた。せっかく急坂を登ったので記念にスケッチした。

車作C(茨木市)      2012.10.27        36×51cm
良い天気なのでスケッチに行きたくなり、車作へ。急斜面に広がる集落だけに、上から見ても下から見ても絵になる。今回はとりあえず上から。昨年のほぼ同じ時期にやはり車作へ出かけ、ほぼ同じ場所から描いていた。このところ、毎年同じようなパターンで行動しているわけである。

車作B(茨木市)11.10.19     36×51cm  
スケッチポイントを探しながら集落内を歩いた結果、棚田の中の狭い道を下った先に小高い丘があり、小さな児童公園になっているのを見つけた。そこからは集落と対面する形となり、構図がベストだと思った。少々疲れ気味だったが、もう1枚、細かくて面倒なスケッチに挑戦することにした。

車作の俯瞰A(大阪府茨木市)
11.10.19
     F6





1枚目(下の絵)はこの絵の上の方にトラックが止まって場所から描いた。少し移動しながら次のスケッチポイントを探し、2枚目は何となく屋根の並びが面白いかなと思って、この場所を選んだ。

車作の俯瞰@(茨木市)11.10.19     36×51cm
あまりにもよい天気なので、車作へ行った。茨木市から亀岡市へ向かう府道が、安威川ダム建設工事の関連で素晴らしい快速道路に変身しており、あっという間に着いた。車作へは2度目で、以前は下から見上げた構図で描いたが、今回は上から見下ろしてみた。

車作@(大阪府茨木市)07.12.06  36×51
階段状に広がる集落は家並みに変化があって大好きな構図である。バックの山々の紅葉も美しい。集落の入り口に広い農道があって、そこに車を止め、背中から日差しを浴びながら気持ちよくスケッチした。左端のイチョウはすでに落葉していたが、黄色の葉っぱを元に戻しておいた。

車作A(大阪府茨木市)07.12.06    23×48    
村の下を流れる安威川にダムが建設されることになり、その影響で地区内に都市近郊風の新しい住宅団地ができるなど、ただいま変貌中だった。

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