大阪府

平野郷(大阪市平野区)

平野は中世には環濠集落として、江戸時代には堺と並ぶ自治都市として発展した「平野郷」の歴史を受け継いでおり、大阪市内では珍しく古い町並みがよく残っていると言われている。。

   
  平野郷・平野公園付近(大阪市平野区平野東2丁目)2018.11.25     23×41p  
  悠彩会の11月度スケッチ会が大阪市平野区の加美・平野地区で開かれた。10月中旬に学生時代の仲間による「歩こう会」が同じ場所で開かれ、私はスケッチもしたので、今回はその時に描き残した思いがしていた場所で描くことにした。1枚目は平野東2丁目にある平野公園西側のポイント。狭い道に面して、軒の低い家々がズラッと並んでいる。背後の木立は平野公園とその一角にある赤留比売命神社のもの。公園内には平野郷の遺構である土塁や「平野の黄金水」と呼ばれた古井戸もある。  
 
 
   
  平野郷・永福寺付近(大阪市平野区平野上町1丁目)2018.11.25     F6   
  悠彩会スケッチ会の続き。2回にわたり平野郷を歩いた結果、大念仏寺東側の道に面した永福寺付近が町並みとして一番整っていると感じた。古い町家が町内に散在しているが、この場所ではよく手入れされた町家が2軒並び、その向こうにお寺の建物が見える。昼食会会場からは少し遠いが、この際と思い行ってみた。昼食会は前回の歩こう会で夜の宴会をしたのと同じ「がんこ平野郷屋敷」で。今年最後なのでお酒をお代わりし、閉会後、近所に住んでおられるTさんの自宅で特別二次会。気が付くといつの間にか日が落ちていた。  
 
 
   
  平野郷・大念仏寺付近(大阪市平野区平野上町))2018.10.13   F6  
  この日は学生時代の仲間による「歩こう会」が大阪・平野郷で開かれた。「歩こう会」という名前だが、夕方からの飲み会が主目的のようで、特に集合は午後2時というから、私は午前中から出かけてスケッチすることにした。JR平野駅からマップ片手に古い町並みが残る旧環濠集落へ。とりあえずこの町で一番目立つ「大念仏寺」の近くへ行くと、大きな木の下でけなげに旧態を保っている無住の家があった。構図的に面白いので、まず1枚目。  
 
 
   
  平野郷・西脇口付近(大阪市平野区平野本町))2018.10.13   F6  
  昔の環濠集落・平野郷には13の出入り口があったそうで、そのうちの一つ・西脇口の近くで2枚目を描いた。椅子を追いた場所は「西脇口おじぞうさん広場」として整備されており、狭い路地の突き当たりには町を東西に貫く商店街が見える。  
 
 
   
  平野郷・平野南海商店街(大阪市平野区平野本町))2018.10.13   F6  
  平野郷まで来ていた南海電鉄平野線は1980(昭和55)年11月に廃線になったが、その平野駅前通りの商店街は今でも「平野南海商店街」と呼ぶそうで、立派な街路灯が建っていた。その商店街の南の入り口にある精肉店の建物は軒下に銅板を巻き市内各地の古い町並みでよく見かけるタイプだったので、これの焦点を当ててもう1枚描いた。手づくりコロッケが人気の店だそうで、スケッチ中も客足が絶えなかった。この後、「歩こう会」のメンバーと合流、再び平野郷を散策、午後4時から隣のJR加美駅前にある「がんこ平野郷屋敷」で”飲もう会”を行い、大いに盛り上がった。  
 
 
平野本町(平野区)04・10・16 36×51cm
この町を会場に悠彩会のスケッチ会が開かれた。確かに探せば伝統的な建物がないわけではないが、それらが広い地域に散らばっているため、歩き回ってすっかり疲れた。町を歩いていて、仲間が「ここにしよう」というので一緒に描くことにした。この路地にはとくに目玉になっている建物などはないが、かなり古い年代の建物が並び、庶民的な雰囲気にあふれている。近所の人が入れ替わり立ち代りやってきて、昔話などをしてくれた。

「平野町ぐるみ博物館」という活動が行われている。「駄菓子屋さん博物館」「珈琲屋さん博物館」などがあるが、このなかに「新聞屋さん博物館」というのもあった。明治22年創業という大阪市内で一番古い朝日新聞販売店だそうで、毎月第4日曜日には、店内で古い新聞や号外などの所蔵品が見られるという。



小林新聞舗(平野区)10×15cm

こちらは「町屋博物館」になっている今野家住宅。江戸時代後期の建物だそうだ。



                             「町家博物館」今野家(平野区)F6

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