沖 縄 県

壺屋(那覇市)

空港から焼き物の町・壺屋へ直行、まず腹ごしらえをと手近な食堂に入り、沖縄そばを注文した。そばを待つ間ひょいと壁を見ると、いかにも沖縄らしい家を扱った素敵な観光ポスターが張ってある。聞けばすぐ近くの風景という。徒歩2、3分でポイントへ到着、さっそくスケッチブックを広げた。このお宅は窯元の「新垣家住宅」といい、スケッチしてから3年後の02年12月に国の重要文化財に指定された。

壺屋1(沖縄県那覇市) 99・12・11 F8
食堂で見たポスターと同じ構図に挑戦した。空の青さが印象的だった。12月というのに汗ばむほど・・。さすが沖縄!

翌日の夕方も、飛行機の出発時刻を気にしながら同じ場所で描いた。家の裏には登り窯があったが、最近、本拠を近所に移したといい、家も登り窯もすでに現役を退いていた。
壺屋2(沖縄県那覇市) 99・12・12 F8

太平洋戦争で沖縄は焦土と化したが、壺屋では60戸余りの家が奇跡的に焼け残ったという。戦後すぐ生活雑器を焼き始め、沖縄復興の原動力になったそうだ。この町を貫く「やちむん(焼き物)通り」に沿って陶芸店やギャラリーが軒を連ねている。
壺屋3(那覇市)99・12・12 F8

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