岡山県

牛窓(牛窓町)

2003年4月29日「みどりの日」に、久しぶりにFさんと二人で牛窓町にスケッチに出かけた。「日本のエーゲ海」を自称しているこの町は朝鮮通信使が必ず立ち寄ったという古い歴史も持つ。海沿いの細い道の両側に海運や造船などで栄えた大型の商家を交えた古い町並みがうねうねと続いていた。海風に強い焼き板を壁に使っているのがこの町の建物の特色で、上から眺めると壁の部分が黒いためコントラストの強い景観になる。

牛窓(牛窓町)03・04・29 36×51cm
細長い町並みを一往復してから、町を見下ろす天神社に登り、スケッチブックを広げた。絵を描いている間、目の前の海を向かい側の前島へ行くフェリーが何回も往復した。Fさんは退屈しのぎに一人でフェリーに乗ってきた。

牛窓の路地(牛窓町)03・04・29 F8
天神社から下りて町中に入ると、造り酒屋の立派な建物がある。本拠を町内のほかの場所に移したそうで、裏手の土蔵群のかべが無残に落ちている。正面から本瓦葺きの母屋を描いた。右側の建物の壁は焼き板。絵を描いている場所には井戸があった。

牛窓・関町(牛窓町)03・04・29 36×51cm 
バスターミナルがある町の中心部を以前は関町と呼んだ。その町並みから本蓮寺の三重塔が頭を見せていた。海際にお寺の塔があるのは珍しいそうだ。

倉敷市下津井へ
「中国・四国の旅」の目次へ