福岡県

千年家(新宮町)

福岡市のすぐ北・新宮町上府に「千年家」と呼ばれているお宅があると聞き、出かけた。「千年家」と呼ばれる家は兵庫県にもあり、いずれも保存家屋だが、このお宅は別棟で生活をしておられ、空き家ではない。しかも、805年に唐から帰国した伝経大師(最澄)から授けられたと伝えられる法火と毘沙門天像を、ずっと守り続けておられるという。
千年家(新宮町)98・03・14 コットマンF8
この千年家「横大路家」の建物は17世紀中ごろに建てられ、九州最古の民家と見られている。77年に重要文化財に指定された。柱はすべて「ちょうな」仕上げで、この辺りでたまに見かける「かぎ造り」というタイプの民家の原型であろう。庭先まで入れてもらって描いたが、家の前には丹精込めた盆栽がたくさんあった。私が小さないすに窮屈そうに座っているものだから、大きないすを持ってきてくださった。

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