山形県

蔵王温泉(山形市)

冬の山形蔵王は何といっても樹氷原で知られるスキー場である。もちろん強酸性の硫黄泉も魅力。硫黄の香りが漂ってくるゲレンデもある。毎年行っているスキー仲間とのスキー行に05年は蔵王温泉を選び、初めてスケッチブックを持っていった。温泉街は「民家と町並み」という視点で見ると、必ずしも魅力的とはいえず、絵の方も夕方のわずかな時間を利用したものだが、スキーとスケッチを両立させた初のケースとなった。

蔵王温泉(山形市)05・02・06 F3
初日。夕方4時過ぎに山から帰り、入浴時間を削ってスケッチした。温泉街を流れる川に面して、雪に埋もれている建物が目に止まった。手前の川面からはもうもうと湯気が上がっていたが、残念ながらそれをうまく表現できなかった。

蔵王温泉・下湯1(山形市)05・02・07 F3
温泉街に上湯、下湯、川原湯という昔ながらの共同浴場があった。2日目はこのうちの下湯共同浴場を選んで描いた。若者が「熱くて入れなかった」とブツブツ言いながら出てきた。










(左)地蔵山山頂(海抜1736m)付近の樹氷原。
(右)下湯共同浴場前でのスケッチ。
(左)樹氷原は息を飲む美しさ。スケッチで表現する勇気なし。(田村さん撮影)

蔵王温泉・下湯2(山形市)05・02・08 F3
3日目。上湯を描こうかなと思ったが、再び下湯を描いた。夜、入浴には川原湯を選んだ。湯船の底に木の桟を張った底なしとも思える不思議な風呂だった。源泉の上に建物を建てただけの風呂だろう。

蔵王温泉のそば屋(山形市)05・02・09 F3
最終日の昼食に、宿で教えてもらったそば屋へ行った。山形市にあるお寺の名前を取ったこの店の名物「妙見寺そば」がとてもうまかったので、お礼にスケッチ。大根、山の芋の千切りと白髪ネギを山盛りにした素朴なそばで、ゴマ風味で食べる。

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