山形県

上五十沢(村山市)

上五十沢(かみいさざわ)は尾花沢市から県道をしばらく走り、村山市域に入ったところにあった。あまり有名でもないこの集落へわざわざ行ったのは出発前に「日本の町並み108選を歩く」(吉田桂二著)という本を読んだのがきっかけである。萱葺き屋根が多く残り「まさに感動的ですらある」とあった。実際に訪ねてみると、感動的とまでは言えないまでも、いかにも東北らしい農村風景が広がっていた。

五十沢(村山市)05.05.21 36×51cm
もっといいところがあるのかと車を奥へ奥へと走らせているうち、道はいつの間にか山で行き止まりの状態になった。引き返して集落の中心部でスケッチすることにした。絵にしたお宅はこれ全体で1軒の家である。土蔵の窓の仕上げの丁寧さにこの家の豊かさを感じる。考えてみると「これぞ東北」という風景かもしれない。後日、このお宅の縁者から掲示板に書き込みをいただいた。




こうした山の中の集落へ来ると付き合いとはいえFさんはたぶんひまである。そのあたりの草花を片っ端からスケッチしていた。
(左)シダ(F3)Fさん画





この写真は「いらかぐみ」のメンバーである太泉八雲さんのサイト「一路一会」の山形県・上五十沢のページに掲載されているものである。私が上五十沢を訪問したのはいらかぐみのオフ会が05年5月に銀山温泉で開かれた時で、この時にこの写真を撮られたことも認識していない。太泉八雲さんがいらかぐみに加入されたのは07年で、もちろん当時は全く面識がなかったが、偶然、同じ日に同じ場所を訪問していたことになる。その後、いらかぐみで親しくお付き合いさせてもらっているが、何だかとても深い縁のようなものを感じる1枚である。


05.05.21、太泉八雲さん撮影

尾花沢市銀山温泉へ
「東日本・東北の旅」