鳥取県

ふるさとに近い鳥取県には親近感を持っている。小学校の修学旅行は鳥取だったし、長じてからも折りを見て足を運ぶことが多い。その分、鳥取で絵を描くことが後回しになっている。2000年9月に帰省のついでに大きく回り道をして、倉吉市中心部にある土蔵群を描いた。鳥取県には古くから開けた温泉が多いが、この時は浜村温泉駅前の公衆浴場で汗を流した。

倉吉・玉川(倉吉市)

倉吉・玉川(倉吉市)00・09・15 F8
倉吉市中心部の玉川に沿って醸造蔵が建ち並ぶ地域が重要伝統的建造物群保存地区に選定されている。ごく狭い地域だがけっこう観光客の姿も目立つ。そんな場所からほんの50メートルほど離れたところでスケッチブックを開いた。手入れが行き届かず、白壁ははげ、屋根まで落ちている。
倉吉市は公衆トイレの整備に力を入れている。町角がアトリエの私にとって、公衆トイレを利用する機会が多いが、倉吉のトイレは意匠に凝ったものも多い。
絵の右端に描いてある欄干のある橋までは観光客が来るが、なぜかそこからUターンしてしまう。「この家は市で買い取り保存を検討したが、予算がなくて」と通りがかりに絵を覗き込んだ人が話していた。
倉吉・玉川2(倉吉市)00・09・15 F8

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