鳥取県

鳥取砂丘(福部村)

日本一の広さを持つ鳥取砂丘は鳥取市とその東隣の福部村の海岸部に広がっている。観光資源としては大変魅力的なのだが、周辺に住む人たちにとっては「砂との戦い」が避けて通れない。植林とともに「何とか耕地に変えられないか」との努力が続けられてきた。砂丘の砂地を利用して栽培している「ラッキョウ」や「長イモ」が「20世紀ナシ」と並ぶ鳥取名産品になっている。

鳥取砂丘(福部村)04・03・20 アルシュ36×51cm
福部村の役場近くを通りかかったとき、砂丘に広がるラッキョウ畑の緑が目に止まった。手前に家並みもあって絵になる風景である。この場所は福部村の中心部なのだが、不思議なことに広大な葦原もあって、その対比もよい。「5月の取り入れのころになると緑がもっと濃くなります」と犬の散歩でここを通りかかったご婦人が教えてくれた。

八重原(福部村)04・05・18 アルシュ36×51cm
田植えが近づき、田んぼに水が張られると田舎の風景が一変する。一年で一度だけ田んぼが鏡になる景色を描きたいと思っていたが、かねて気に入っていた福部村の家並みが見事に田んぼに映っている。嬉しくなってあぜ道でスケッチブックを広げた。のどかなこの村も近く合併で鳥取市の一部になるという。

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