東京都

佃(東京都中央区)

仕事ではたびたび行ったことはあるものの、「いらかぐみ」のオフ会を機会に、初めて東京でスケッチすることにした。とはいえ地理不案内な東京のどこで描いたらいいのか。とりあえず、間違いなしに絵になりそうな「佃」を選び、長年、ネット付き合いのあるgayohshiさんとご一緒することになった。当日は風邪でお目にかかれなかったが、hinoさんには佃の下見までしていただいた。私にとってはダブルオフ会となった。

佃@(東京都中央区)09.05.30  F6
佃へつくと、先ほどまで降っていた雨も止んでいる。赤い佃小橋・船だまりとバックの超高層マンションの対比が東京らしいとも考え、雨に備え桜の木の下に陣取った。しかし、時おり葉っぱから滴り落ちる水滴を紙でふき取りながらのスケッチとなった。晴れない気分で描いていると、犬の散歩にやってきたご婦人が「今日は空いていていいですよ。いつもはスケッチする人がいっぱいで、座るところもありません」とのこと。天気が悪いこともいいことだったわけである。

佃A(東京都中央区)09.05.30  36×51cm
とりあえず「佃」らしい風景を1枚描いたあと、同行のgayohshiさんの姿を探すと、佃小橋の反対側で船だまりを描いておられる。そこへ行ってみると目障りな超高層マンションは見えず、いかにも漁師町という風景が広がっている。すでに昼食時間が近づいているが、無理を言ってもう1枚描かせてもらった。gayohshiさんは私と違ってとても都会的センスにあふれた絵を描かれる。しかも最近、「線」がほとんど目立たない。現地スケッチはどうやっておられるか疑問に思っていたが、その秘密まで知ることができた。
すでに2枚描かれたgayohshiさんは、私のそばのベンチでもう1枚描かれていた。あとで拝見すると、なんと私のスケッチ姿だった。若そうに描いてもらったし、いい記念になった。










佃煮の「天安」(東京都中央区)09.05.30   F6
佃」(佃島)の歴史は徳川家康の意向で摂津国佃(現大阪市西淀川区佃)の漁師が移住したところから始まる。やがて佃煮が江戸の名物ともなった。佃渡船跡の近くにある佃煮の老舗「天安」の建物は格好のスケッチ対象のようで、いろんな人が描かれた絵を見たことがある。店の向かい側には公衆トイレまで用意されていた。もう1枚描きたかったが、残念ながら時間がないので写真を撮り、自宅で描いた。このあとせっかくだからと、それほど遠くない「月島」へ移動し、名物のもんじゃ焼きで昼食にした。

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