徳島県

池田町(三好市)

三好市の池田町は「四国のへそ」とも呼ばれる。四国4県への交通路が通じているため、交通の要衝として発展したが、とくに幕末ごろから周辺で栽培された葉タバコの集散地とし栄え、その結果、家々に「うだつ」が揚がった。JR阿波池田駅前に広大な敷地のショッピングセンターがあったが、元はタバコ工場だったそうだ。

池田町@(三好市)09.09.07   36×51cm
美馬市脇町でスケッチ後、同市内の穴吹町で1泊、三好市池田町へ場所を移した。午前中で切り上げる予定で、「うだつ」が揚がる本町筋へ。町名は「マチ」である。「たばこ資料館」の前を行き過ぎ、東の端でとりあえず1枚描いた。

池田町A(三好市)09.09.07   F6
池田町マチで一番目を引く建物はやはり「うだつ」の揚がった「たばこ資料館」である。2枚目にはこの建物を描こうかなと思ったが、ふとその東側の路地を見ると案外面白いので、こちらを選んだ。池田町の名前を全国的に有名にしたのは、たった11人しか野球部員がいない県立池田高校が、春夏の高校野球で大活躍したことであろう。「さわやかイレブン」というフレーズを覚えている。たまたまスケッチしていた右側の白壁の家が、その池田高校野球部を優勝に導いた蔦文也監督の自宅だそうである。今はご子息が維持されていると聞いた。
池田町の中心部はカタカナ表示の珍しい地名である。スケッチした場所は「池田町マチ」という。市役所のある場所は「池田町シンマチ」で、駅前あたりは「池田町サラダ」という町名だった。カタカナで「サラダ」と書くと何だが別のものを連想してしまった。

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