島根県

塩見縄手(松江市北堀町)

松江市の松江城の北側、堀に沿った道を「塩見縄手」と呼ぶらしい。松江市のホームページによると、この辺りには中級武士の屋敷が並んでいたが、一時住んでいた塩見小兵衛が、のちに異例の栄進をしたため、それをたたえてこの通りを塩見縄手と呼ぶようになったという。小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)旧居や武家屋敷などが並ぶ。松江市伝統美観指定地区になっており、「日本の道100選」にも選ばれるなど松江を代表する歴史的風景である。

小泉八雲旧居あたり@(松江市北堀町)2014.05.30     36×51cm
町並み探索グループ「いらかぐみ」のオフ会が島根県大田市の温泉津(ゆのつ)温泉で開かれるのに合わせ、2泊3日で島根県へスケッチに出かけた。まず県都・松江市へ。まだ通勤・通学の時間帯だが、観光地なら早朝スケッチも差し支えなかろうと松江城北側の「塩見縄手」地区へ直行した。すでに日差しがきつく、堀端の松の木陰を選んで座った。向こう側から小泉八雲記念館、小泉八雲旧居、田部美術館が並ぶ。

塩見縄手(松江市北堀町)2014.05.30     F6
松江城北側の堀端の通りには江戸時代からの老松が茂り、その下を散策するのはいかにも気持ちが良い。小泉八雲記念館前から堀に沿って少し歩くと「塩見縄手」というバス停があった。松の根元に日陰があるため、そこで1枚描くことにした。左側の和風の建物は「松江歴史館」で、正面に見えるビルは地図で確認すると「島根県民会館」。堀には観光船が運航されており、やがてお客を満載して次々にやってきた。絵に描き込もうかなと思ったが、やめた。

小泉八雲旧居あたりA(松江市北堀町)2014.05.30     F6
「塩見縄手」で2枚描いたので、次の町へ急ごうかと思ったが、「今度ここでスケッチするチャンスはないかもしれない」と思い直し、もう1、2枚描く気になった。老松の根元にどっかりと腰を下ろし、1枚目に描いたのとほぼ同じアングルを少し引いた視点から描いた。この時間帯になると観光客の姿が目立つようになった。

小泉八雲旧居(松江市北堀町)2014.05.30     F4

車を止めた駐車場へ引き上げる時、小泉八雲旧居前の公衆便所で一息入れた。せっかくだから向かいに見える旧居を小さめの紙にスケッチした。












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