滋賀県

長浜(長浜市)

長浜は、古い町並みを生かした町興しのモデルケースといえよう。豊臣秀吉が開いた城下町であり、北国街道(北陸街道)の宿場町でもあったから、いろんな歴史遺産も多いが、なによりの人気ポイントは古い銀行の建物を活用した「黒壁ガラス館」である。長浜へは3回スケッチに出かけているが、そのうち2011年の「いらかぐみオフ会」でのスケッチは別ページに。

   
   明治ステーション通り(長浜市朝日町)16.07.23    F6  
  悠彩会の7月度スケッチ会が滋賀県長浜市で開かれた。少し遠方だが皆で「青春18きっぷ」を使ってコストを節約しようという企画である。長浜といえば市内中心部を南北に貫く北国街道が人気のスケッチポイントだが、午前中は日陰が確保できそうにない。このためまず東西の通り「明治ステーション通り」へ行った。船板塀を巡らせた屋敷が並んでいることで知られ、昔のガス灯も残っている。涼しい日陰を探して気持ち良くスケッチした。通りの東の方に伊吹山が遠望できた。(一番下の絵と同じ場所を反対側から)  
 
 
   
  堅ボーロ本舗(長浜市朝日町)16.07.23    F6   
  悠彩会スケッチ会での2枚目。今回のスケッチ会幹事の小野田さんから「堅ボーロの店が面白いから是非に」と薦められた。確かに興味深い店頭である。看板に存在感があるが、なぜか大きな額縁が正面に掛けてある。明治27年創業の老舗だそうで「宮内庁御用達」の看板は他の店でも見かけるが「陸軍御用達」には笑ってしまった。残念ながら商品を買い求めるのを忘れたが、近江名物「堅ボーロ」とは、京都で有名な蕎麦ボーロではなく、小麦粉の生地を二度焼きし生姜砂糖でコーティングした菓子だそうで、とにかく堅いという。  
 
 
   
  大手橋から米川(長浜市大宮町)16.07.23    F6  
  悠彩会スケッチ会での3枚目。長浜市中心部を歩いていると小さな橋を何回も渡る。「米川(よねかわ)」という川に架かっているもので、地図で見ると米川は市内をうねうねと流れており、かつては水運にも利用されたとか。黒壁ガラス館もある大手門通りの「大手橋」から見た米川沿いの家並みが面白い。ただ橋の欄干の背が高いため立ち描きする必要がある。F6サイズの立ち描きは若干苦しいが、橋の欄干にスケッチブックを載せて対応した。  
 
 
   
   伊吹山遠望(長浜市朝日町)16.07.23    F6  
  悠彩会スケッチ会での4枚目。午前中にスケッチした明治ステーション通りで、少し西側に移動すると伊吹山の頂が見えた。この通りは船板塀を巡らせた屋敷が連なっているのが特徴で、伊吹山との組み合わせは皆さんがよく絵にされている。ただ、古い絵と比べると、交差点のすぐ向こう側にあった家が最近取り壊され、駐車場になっていた。もう一つ屋根のある以前の景色の方が画面が落ち着く。  
 
 
   
   北国街道(滋賀県長浜市元浜町)16.07.23    36×51p   
  さて午後遅めになり、本命の北国街道にも日陰ができたので、集合時間までの残った時間をここでのスケッチに当てることにした。ところがやけに人が多い。街道は歩行者天国になって、路上にパラソルとテーブルまで出ている。最初に描きたいと思っていた場所も人混みで描けないので、以前にも描いたことのある定番位置に座った。土曜日の長浜はいつもこんなに観光客が多いのかと思い、私の横で車止めの案内をしていたガードマンに聞くと「今日は夏祭り」とのこと。右側手前の建物は長浜バイオ大学のセミナーハウスになっていた。  
 
 
長浜@(長浜市)02・06・23       F8
黒壁ガラス館のある北国街道の町並みを描いた。この町にきてほかの場所しか描かなかったら何だか申し訳ないような気分である。あとで少し町をぶらついたら、やはり町興しの定番のオルゴール館もあった。

朝早く、この町についた。駐車場も空いていて、さっそく描き始めた。ところが10時ごろになるとどこから湧いて出たかと思うほど観光客がぞろぞろと目の前を歩き始めた。もう少し遅く到着していたら駐車場に車を止めるだけでも大変だったみたいだ。

長浜A(長浜市)02・06・23           F8
長浜で気に入ったポイントは黒壁ガラス館から少し南、朝日町の舟板壁の民家がある路地である。それを描こうかと思ったが、うまく表現できそうにもないので、近くのガス灯のある家を描いた。この壊れたガス灯一つを見るために多くの観光客が巡ってくる。

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