滋賀県

彦根(彦根市)

  井伊35万石の城下町だった彦根は、戦災を受けなかったため城下町や宿場町の町並みが比較的よく保存されている。最近は人口で草津市などに抜かれたが滋賀県東北部の中心都市であることに変わりはない。彦根城の東側の通りが1985(昭和60)年から1999(平成11)年までかけて”古くて新しい町(オールド・ニュータウン)”「夢京橋キャッスルロード」として整備されたほか、お城の南にある「花しょうぶ通り商店街」が2016(平成28)年7月に「彦根市河原町芹町地区」の名称で国の重要伝統的建造物群保存地区に選定された。  

   
  彦根城(彦根市金亀町)2018.11.18   F6  
 
この日は名古屋の「かこう会」の皆さんが彦根でスケッチ会をされるということなので、Fさんを誘って出かけた。彦根は18年ぶりだが、まだ彦根城を描いたことがないので、天守閣を真面目に描くことにした。Fさんはちょうど天守閣前で開催中の「ひこにゃん」ショーを見た後、長蛇の列に並んで天守閣に上ってきた。全国の天守閣の中でも彦根城は数少ない国宝なので、さすがにバランスが取れた秀麗な建物だなあと感心しながら描いた。もう少し画面の下の方にゆとりを持たせ、多くの観光客を描き込むつもりだったが、上から描いていったら紙が足りなくなった。


 
 
  Fさんは初めて目にする”ナマひこにゃん”に大興奮の様子だった。
(絵はFさん画) 
 
 
 
   
  花しょうぶ通り(彦根市河原)2018.11.18     36×51p  
  彦根城の南部にある「花しょうぶ通り商店街」が、2016年7月に国の重要伝統的建造物群保存地区に選定された。お城からは少し遠いが、せっかくだから行ってみた。通りはほぼ一直線で面白味に欠けるが、老舗らしい出口酒店の横の路地に変化があるので、酒店の倉庫の前に座らせてもらった。日曜日なので倉庫はシャッターが下りており助かった。絵の右側の土蔵群が出口酒店のものである。この日は「玄宮園」の散策などもしたためこの絵で時間切れ。厚かましくも午後3時からの「かこう会」の合評会に参加させてもらった。  
 
 
彦根1(彦根市本町)00・06・10 F8
この日、悠彩会のスケッチ会が彦根市で開かれた。長らく九州にいたため、悠彩会スケッチ会はこの時が初参加。彦根城へ向かった仲間が多かったが、私は古い町並みが残っている本町で描いた(→の地図)。絵は本町で見つけた不思議な建物。武家屋敷の門のようだが、屋根の上に載っているのは鐘楼だろうか。鐘楼全体が微妙にかしいでおり、左右も不ぞろいだが、スケッチミスではない。






彦根2(彦根市本町)00・06.10 F8
本町はお城の堀に沿ってほぼ碁盤の目の町割になっている。少し道が曲がっていてくれたら面白いのに、などと思いながら描いた。町内にはうだつを上げた家もかなり見られた。

彦根3(彦根市本町)00・06・25 F8
スケッチ会の終了時、お菓子屋の「たねや」に集合してコーヒーを飲んだ。ひょっと見るとその隣りに「描きたくなる」家があるではないか。しかし時間切れ。2週間後に再び出かけて描いた。(2018年11月現在、この建物は、修復されてずいぶん綺麗になっているものの、現存していることが分かった)

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