滋賀県

常楽寺、下豊浦(近江八幡市安土町)

安土町は織田信長の安土城城下町だった町で、2010年3月に近江八幡市と合併した。

下豊浦(滋賀県近江八幡市安土町)10.06.03        F6
常楽寺地区で描いたあと、安土城址近く下豊浦地区へ行ったみた。城跡に登れば西の湖の眺めが素晴らしいと聞いているが、暑さで急坂を登る気にはならない。百々橋という橋があり、その下に堀のような川が見えたので、川端まで下りた。安土城の堀の遺構なのか、後になって建設された単なる農業用水かは知らないが、川風はとても涼しく、気分良くスケッチした。

常楽寺@(近江八幡市安土町)10.06.03        36×51cm
6年ぶりに安土町へ行き、常楽寺地区でスケッチポイントを探した。安土駅近く、常楽寺南という交差点の近くでちょっと感じのよい家並みを見つけ、深い影を提供している工場の玄関口をお借りしてスケッチした。途中で工場主の方が出てこられ、話が弾んだ。お互いに同年齢であることが分かり、道路向かいのご自宅にあげてもらい、お茶までごちそうになった。

常楽寺・音堂湧水(滋賀県近江八幡市安土町)10.06.03        F6
6年前に下の絵をスケッチした場所へ行ってみると、栗の木が切り倒され日影がなくなっている。ふと見ると「音堂湧水→」との矢印ががあったので、小川に沿って遡ると、やがてその湧水という場所に行き当たった。小さな祠の下から湧き出た水が小川を流れ、常浜を経て西の湖・琵琶湖に注いでいる。幸い日影になっており、家並みも面白いのでスケッチブックを広げた。

常浜(安土町常楽寺)04・08・22 キャンソンF8
常楽寺に「常浜」という古い港の遺構がある。室町時代に「常楽寺港」として栄え、昭和初期まで琵琶湖周航の蒸気船の寄港地として活気があったという。水路や石垣が修復されて、小さな公園として整備されていた。港らしい場所を描こうと思ったが、日陰がない。小公園の外れに大きな栗の木があって、深い影を作っている。近くで湧き出た冷たそうな水が港に注いでいる。「港の雰囲気はないが、まあいいか」と妥協した。

Fさんは栗の木を見上げて若々しいイガを描いた。もう秋がそこまで来ている。



Fさん画(はがき絵)
港の池に鴨が3羽いた。ほかに子鴨5羽を連れたグループもいた。とてもよく慣れていて近づいても逃げようとしない。絵を描いていると、3羽グループが小川をのこのこと歩いて遡り、やがて流れに乗って戻ってきた。

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