大阪府

浜寺公園(堺市西区)

浜寺公園は明治6年に日本で最古の公立公園として開設されたという歴史を持つ。かつては白砂青松の海水浴場だったそうで、その玄関口として明治40年(1907年)に完成したのが南海電車の浜寺公園駅舎である。柱や梁などを壁の外に現す「ハーフティンバー様式」という15〜17世紀にイギリスで流行した建て方で、有名な辰野金吾、片岡安の設計。築100年を越えたが、なお現役で活躍中である。

101歳・浜寺公園駅舎(堺市西区浜寺公園町) 08.08.25   F6  
南海電車の急行に乗っていて窓の外を通り過ぎる浜寺公園駅舎が気になっていた。ネットで調べると、このあたりの連続立体交差事業が2018年に完成、新駅舎の前に移築保存になるらしい。それなら今のうちにと思い、堺へ出かけるついでにスケッチすることにした。

浜寺公園駅舎A(堺市西区浜寺公園町) 08.08.25   F6(部分)
実はこの絵の方が最初にスケッチしたものである。少し斜めから眺めているため、左右のバランスを取るのがけっこう厄介。しかも壁に現れている柱や梁を描くのが面倒。そんなこんなで線画を終わってみると、建物が画用紙の下の方に偏り、画面のバランスが悪い。仕方なくもう1度、最初から描き直す羽目になった(上の絵)が、せっかく手間をかけた絵をボツにするには忍びないので、画像をトリミングして掲載することにした。

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