大分県

豆田町(日田市)

天領だった日田は豆田町、隈町などの古い町並みを生かした町おこしに成功している。豆田町の入り口にある総なまこ壁のこの「草野本家」は豆田町のシンボルともいえる建物で、九州の町並みの代表としてよく紹介される。生蝋で財を成した家で、3月には2000体もの雛人形を公開する。Fさんはわざわざこの雛人形を見に出かけたこともある。

豆田町1(日田市)97・11・23 コットマンF8
この日は三隈川に面した温泉宿でひと風呂浴びたあと、すでに観光客がいなくなった豆田町で「草野本家」を描いた。普段だと通りいっぱいに人波であふれ、とても絵を描ける雰囲気ではない。

豆田町2(日田市)95・06 F8
この絵は同じ豆田町にある「薫長酒造」を95年春に描いたものである。九州の町並みの中には明治維新後の混乱で破壊されたものも多い。日田の豆田町や隈町も日田郡、玖珠郡を中心とした「竹槍騒動」で、主要な建物がことごとく打ち壊しに遭ったという。いま残る町並みもそうした歴史の試練をくぐり抜けてきたものである。

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