奈良県

柳生の里A・阪原(奈良市阪原町)

高原上の盆地に広がる柳生の里には、奈良市側から大柳生、阪原、柳生といった集落が並んでいるが、なかでも阪原が変化に富んでいて一番気に入っている。

阪原E(奈良市阪原町)09.11.26    36×51cm
下のCとまったく同じ場所で、後ろを振り向いた構図である。家並みが面白いと思って描いたが、描きたいのは家並みだけで、周辺の処理が不満足に終わった。

阪原D(奈良市阪原町)09.11.26    36×51cm
季節外れの暖かさのなか、紅葉を求めて柳生へ行った。国道369号線を走りながらスケッチポイントを探し、阪原で変化に富んだ形のよい家並みがあったので、道端に車を止めてスケッチした。最高のスケッチ環境だった。

阪原C(奈良市阪原町)06.09.14 36×51cm
阪原の集落を通る土道(つちみち)に座った。今ごろはすっかり珍しくなった土道というだけで気分が落ち着く。この道は大柳生から柳生へ抜ける旧街道だそうで、今は東海自然歩道の一部になっており、ハイキングを兼ねた史跡探索の人がよく通る。道端に「おふじの井戸」との立て札のある古井戸があった。この井戸端で、柳生の殿さんと村娘のラブロマンスがあったとされる。覗いてみたが、少し濁った水の中を金魚が泳いでいた。

阪原B(奈良市阪原町)06.09.14 36×51cm
久しぶりに晴れたので色づいた田んぼが描きたくなった。稲刈りの時期は地域によって差があるらしく、奈良県は田植えの時期から判断して比較的遅いようだ。しかし、山の上にある阪原あたりはもうすっかり色づいていると踏んで、行ってみた。予想はぴったり。農家の方も久しぶりに晴れたので、いっせいに稲刈りをしておられる。1日遅れたらほとんどの田んぼが裸になっていた。

阪原A(奈良市阪原町)06.04.28 36×51cm
連休前の一日、ひまつぶしさんをさそって柳生へ出かけた。まず阪原で1枚目。周辺の田んぼでは田植えの準備も始まっている。スケッチしているそばで、若い女の子が耕運機を上手に使っている。「ちょっと時間ができたので、おばあちゃんの手伝いにやってきた」孫娘とか。若いのに感心なこと。豊かそうに見えるこの村でも、高齢化は急速に進んでいるそうだ。

阪原@(奈良市阪原町)05.10.25 36×51cm
秋晴れの絶好のスケッチ日和に誘われ、また柳生の里へ出かけた。高原上に広々と田んぼが広がり、あちらこちらの山裾に姿の良い集落がある。どこを描こうかなと少し迷いながら車で走り、結局、阪原のバス停のところでスケッチブックを広げた。門真市からやってきたというカメラマンと少し話をしたほかは、の〜んびりと時間が過ぎていった。

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