奈良県

勝南院町(しょうなみちょう)(奈良市)

猿沢池畔から南へ「ならまち」を縦断しているのが昔「上街道」(上ツ道)といわれた道で、途中で東西のならまち大通りと交差する。その交差点の北側が勝南院町(しょうなみちょう)である。

   
  勝南院町A(奈良市)2020.01.13  
  上街道を北へ歩いていると、勝南院町で、先日、ひまつぶしさんが描かれたポイントに出会った。少し前まで駐車場になっている場所にも家が建っており、その右側の狭い路地で何回か描いているが、家がなくなってみるとまるで別の風景である。上街道に面して住吉神社があり、その入り口が陽当たりが良いので、もう1枚描く気のなった。  
 
 
   
  勝南院町の路地B(奈良市勝南院町)2019.04.21   F6  
  4月の悠彩会スケッチ会の続き。猿沢池畔で興福寺五重塔を描いた後、池の少し南にある勝南院町へ行った。この町には味わいのある路地があって、過去に2回描いているが、これまでよりさらに路地の奥に入り込んで描いた。細い道だが、別の町へ通り抜けられるようになっており、たまに観光客らしい人もやってくる。なお、下に掲載の路地は、片側の家がなくなり、従来の雰囲気はしなくなっていた。  
 
 
勝南院町の路地A(奈良市勝南院町)2013.03.06        F6      
以前下の絵を描いたことがある勝南院町の路地の入り口に差しかかった。路地の奥に興味がわいたので厚かましく入ってみると、いかにも生活感満点の長屋が建ち並んでいた。しかし、他人様の生活を覗き込むような気がしてスケッチは遠慮した。入口へ戻ろうとして、振り向くとこれまた面白い構図である。足場は悪いが、奈良市内にもこんな路地があるのかと思いながらスケッチした。路地の出口に見えるのが旧上街道である。

勝南院町路地@(奈良市勝南院町)2011.05.15     F6
勝南院町にも古い町家が続いているが、ふと家と家の間を覗くと京都の町なかを思わせる狭い路地があった。右側のお宅の表側は上街道に面しているが、路地に面した窓の格子の造りをみるだけで、いかに丁寧な造作をした建物かが分かる。壁に小さな鳥居が2つも付けられているところを見ると、たまに不届きな行為に及ぶ輩がいるらしい。

勝南院町@(奈良市)94・03・13       F8
この絵は94年のもの。地図で確かめると勝南院町あたりである。04年6月にもう一度歩いてみると、町並みはかなり変化していた。

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