奈良県  
 
 
  興福寺周辺(奈良市登大路町ほか)  
 
 
  奈良を代表するお寺の一つが興福寺。この興福寺や猿沢池がある町が登大路町である。興福寺五重塔を臨む猿沢池畔には「修学旅行で行った」という人も多いはずである。  
 
 
   
  興福寺五重塔(奈良市登大路町)21.11.04   F6  
  浪漫会スケッチ会の続き。この日は午後3時に猿沢池畔に集合というスケジュールになっていた。それまでどこで描こうか迷ったが、興福寺の五重塔が近く120年ぶりの大規模修理に入ると聞いたので、それを描くことにした。すでに1階部分には足場が組まれ始めており、内部の一般公開も始まっていた。  
 
 
   
  興福寺南円堂(奈良市登大路町)21.11.04   F6  
  浪漫会スケッチ会の続き。五重塔を描いた後、同じ場所で後ろを向いて「南円堂」を描いた。南円堂を正面から描くのは初めてだったが、出来上った絵を見ると、建物の左右のバランスガ崩れており失敗。  
 
 
   
  興福寺南円堂(奈良市登大路町、20.08.29)  F6  
  久しぶりの奈良市内スケッチは朝早めにスタートしたので、4枚描いたがまだ時間がある。とはいえ駅から遠くには足を運ぶ気がないので、近鉄奈良駅から至近距離にある猿沢池畔から興福寺南円堂へ上る石段に焦点を当てて描くことにした。この風景はひまつぶしさんがたびたび描かれていて、私も一度描きたいと思っていたのだが、スケッチするのは初めて。石段横に並ぶ赤い幟が魅力的である。  
 
 
   
  興福寺五重塔②(奈良市登大路町、20.08.29  
  「命にかかわる暑さ」などとテレビで繰り返し伝えられるとつい自宅に籠もりがちになる。異例なことだが京都でのスケッチ以来20日余もスケッチが途絶えた。しかし、トップページをいつまでもそのままにしておくわけにもいかず、思い立って出かけることにした。行き先としては木陰が多い奈良市の奈良公園を選んだ。近鉄奈良駅に着いたがとくにどこで描くということも決めていないので、取りあえず興福寺へ向かった。ちょうど木陰から金堂と五重塔の組み合わせが描けるので、まず1枚。
スケッチ後、少し早いが同じ場所でおにぎりの昼食にした。すると近くにいた鹿が近寄ってきておにぎりをじっと見つめている。観光客の姿は数えるほどで、鹿せんべいを買う人はいない。鹿もよほど空腹のだったに違いない。心が動きかけたが思いとどまった。鹿もコロナ禍の被害者なのだ。
 
 
 
   
  猿沢池畔から興福寺五重塔(奈良市登大路町)2019.04.21   F6  
  悠彩会スケッチ会が「猿沢池畔の石段下集合」で開かれた。恒例の昼食会も、いつものようにレストランでではなく、幹事さんが奈良名物の「柿の葉寿司」を買ってきて、猿沢池畔の芝生で車座になって食べるという企画。気候も良い季節だし戸外の食事は混雑する店へ行くよりよほど快適だった。近くのコンビニでビールも調達してきた。というわけで、談笑しながら食事後、そのままの場所で何人かが、そこから見える興福寺五重塔を描いた。奈良市内でのスケッチ回数は数えられないほどだが、いかにも奈良というこの風景を描くのは初めての経験だった。  
 
 
   
  悠彩会スケッチ会のおまけ奈良県里程元標ほか(奈良市橋本町)2019.04.21   F4  
  奈良市の三条通にいつも店頭で餅つきパフォーマンスをしている和菓子店がある。その道路向かいに「奈良県里程元標」と「高札場」があり、ちょっと面白いので写真を撮り、帰宅後絵にした。高札場は1984(昭和59)年に復元、里程元標の方は2010(平成22)年に20メートルほど場所を移して吉野ヒノキ製の標柱が建てられたという。その足元には石製の「奈良市道路元標」もあった。この日の夕刻、悠彩会のTさんと、のどを潤しに近鉄奈良駅構内の居酒屋へ立ち寄った。ところが何とその店で浪漫会のYさんが飲んでおられるではないか。この奇遇に「ちょいと一杯」のつもりが「いっぱい」になってしまった。これもスケッチ会のおまけであった。  
 
 
   
  興福寺五重塔①(奈良市登大路町)2014.04.30      F6  
  この日は奈良で開かれているグループ展を訪問するついでにスケッチもすることにした。どこで描こうか迷ったが、いつも見て通るだけの興福寺五重塔を描く気になった。この塔そのものを描くのは初めての経験である。興福寺五重塔は今は国宝に指定され、世界遺産にも登録されているが、1868年(慶応4年)に始まった廃仏毀釈により、この塔も売りに出され、あわや「焚き木」にされかかったこともあるという。少し暑かったので、南円堂近くの松の木の下に陣取った。上から丁寧に描いた積りだったが、終わってみるとちょっと縦に間延びした感じとなり、失敗。塔のスケッチは難しいことを再確認した。  
 
 
 
興福寺五重塔②(奈良市登大路町)2014.04.30
F6


上に掲載した興福寺五重塔のスケッチは、縦に間延びしているので、帰宅後、写真から描いてみた。写真からなので実際の縦横比率に近いが、最上階の5層目と4層目の間隔が多少狭く、やはり全体のバランスが崩れている。というようなことで、五重塔のスケッチはいかに難しいかを再々認識した次第。
 
 
 
   
  興福寺五重塔遠望(奈良市鶴福院町)2013.03.06        F6        
  猿沢池の東側の道を南へ歩きながら、遠目に見える五重塔を描こうと思った。塔がだんだんせり上がってきたので、この辺でよかろうと、道端に椅子を出した。すぐに道の向かい側にある美容室の方が出てきて「みなさんがここでよく描かれますよ」と言われる。人気のスケッチポイントらしいが、手前の家並みはやはりそれほど魅力的とは言えない。帰宅後、地図で町名を確かめたら鶴福院町だった。  
 
 
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