宮崎県

油津(日南市)

日南市は福岡からでもずいぶん遠い。和寇の中継地にもなったという古い港町の油津と飫肥(おび)藩の城下町だった飫肥という二つの魅力的な顔を持つ。1999年の7月31日から8月1日にかけて都井岬から日南市を巡る小旅行をした。ちょうど台風がやってきていて空模様を眺めながらのスケッチとなった。

油津1(日南市)99・08・01 F8
油津の町の中央を江戸時代にできた堀川運河が流れ、明治時代に作られた石づくりのアーチ橋が架かっている。堀川運河は、船材として輸出もされた飫肥杉の積み出しに使われた。台風の襲来が近いとあって船が次々に避難してきた。

前夜は隣町の北郷町にある「ホテル北郷フェニックス」に泊まった。ホテル内のカウンター式郷土料理店での会話。「宮崎の名物料理って?」「さぁ〜て、冷汁かな。カツオも名物だが鹿児島や高知の方が有名だし・・」。結局、食事内容をよく覚えていない。

油津2(日南市)99・08・01 F8
油津は古くは貿易港として栄えたこともあったし、カツオ、マグロの漁業基地として、あるいは飫肥杉の積出港としてもにぎわった。今は町全体がひっそりとしているが、町中を歩くと何となく過去の富の蓄積を感じる建物が目につく。この家並みはアーチ橋から下流を眺めたところ。

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