宮城県

村田(村田町)

「村田」は今回の東北行きの中で本命の一つと考えていた町である。かつて紅花の商いで財を成した町で、一本の通りに面して、土蔵造りの店蔵が約20棟現存するという。また、西日本に多いなまこ壁がみられるのもここの特徴である。薬医門と店蔵が交互に並んでいる風景はまさに豪壮といえる。

村田1(村田町)05.05.22 36×51cm
村田へは車なら非常に行きやすい。東北道の村田インターを降りると、もうそこが町の中心部だった。一通り町並みを歩いて「やましょう記念館」となっている建物に焦点を当てて描くことにした。

実は「いらかぐみ」のメンバーが前日の夕方、この町を訪れている。この場所が絶好の撮影ポイントなのだが、手前に軽自動車が止まっていてうまく撮れなかったという話を聞いていた。この日も同じ軽自動車が目の前に止まった。お願いして近くの駐車場に移ってもらったが、聞けばやましょう記念館の関係者で関東からこられたとか。とても厚かましいお願いをしたことになる。

村田2(村田町)05.05.22 F6
村田は表通りの町並みだけでは本当の値打ちは分からない−−とガイドブックにあった。なるほど門から屋敷の中をうかがうと、どの家もずらりと土蔵が並んでいる。公開施設になっている「やましょう記念館」の中も同様である。この日は町の関係者が古文書類を調べるとかで記念館は閉館だったが、「大阪からはるばるやって来た」というと、管理人さんが特別に庭まで入れてくれた。

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