京都府

八坂の塔(京都市東山区)

八坂の塔は正確には法観寺の塔だそうだが、だれもが八坂の塔と呼んでいる。高台寺あたりを歩くとあちらこちらでぬっとその高い姿をあらわし、町並みにすっかり溶け込んでいる。いかにも京都らしい景観である。なかでも塔の正面から西へ延びる八坂通からの眺めが一番迫力がある。

   
  下河原通から八坂の塔(京都市東山区)2020.08.08    F6  
  悠彩会スケッチ会の続き。石塀小路の路地で続けて2枚描いたので何となしに昼食のタイミングを失った。それほど空腹感はないし、時刻もまだ早いので、もう1枚描いて帰宅することにした。石塀小路から下河原通へ出ると、南の方に八坂の塔が見える馴染みの場所がある。ちょうど日陰にもなっていたので、そのままスケッチブックを広げた。  
 
 
八坂の塔あたり(京都市東山区)2013.03.22        F6
八坂の塔の前から「八坂通」を西に向かい、「東大路通」へ出る一筋手前を北へ曲がった所に、いかにも生活感あふれる家並みがあった。狭い通りの名前は知らないが、京都風に場所を表現すると「八坂通東大路東入ル上ル」となるはずである。八坂の塔そのもののスケッチは見送り、さてどこを描くか迷った結果、この狭い道に入り込んだ。道幅からして車は通るまいと安心してスケッチブックを広げていたら、突然、背後から「ごめんなさいね」と掛け声が。聞けば、塔の前に陣取っている観光人力車の周遊コースになっているとか。次から次へとやってくる人力車に閉口した。

八坂の塔B(京都市東山区)11.09.11     36×51cm
この日の悠彩会スケッチ会の幹事はひまつぶしさんだった。氏は八坂の塔がお気に入り。昼食会の会場も八坂の塔のすぐ前の中華料理屋に設定されているとあって、やはりここで1枚は描かねばなるまい…ということで、昼食会までの時間を利用して、塔を正面から。

八坂の塔遠望(京都市東山区下河原町通)10.07.20       F6
八坂神社の鳥居前から南へ行く下河原町通から八坂の塔が遠望できる。ひまつぶしさんがたびたび描いておられるが、私も一度描いてみたいと思っていた。椅子を置いた場所のちょうど左側が有名な石塀小路の入り口である。たまたま向こうからやってきたカップルを描き込んだところ、絵を覗き込んで「これ俺らや。ヤッター」と、とても喜んでくれた。

八坂の塔A(京都市東山区)07.03.23 36×51cm
産寧坂をスケッチしたあと、まだ時間があるので八坂の塔を西側正面から描くことにした。塔に西日が当たっており、夕方まで描くことができる。下の絵を描いた時、塔の上から描いていったら下の方の紙が足りなくなったため、今度はその点に注意して描いた。五重塔はやはり屋根が五重の方がよい。その代わり塔以外の建物はあまり魅力的ではないのでちょっと表現を抑えて描いてみた。

八坂の塔@(京都市東山区)05.07.05 36×51cm   
梅雨の晴れ間を狙って京都へ行った。東大路通から八坂通と呼ばれる細い道を登っていくと正面に「八坂の塔」が迫ってくる。一度このアングルから描いてみたいと思っていたが、塔の上部から描き始めたら紙が足りなくなり、下の坂道が描けなくなってしまった。しかし近くの庚申堂にちなむ「くくり猿」や大好きな洗濯物は描けたので「まあいいか」。

京都市東山区・ねねの道へ
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