京都府

ねねの道・石塀小路(京都市東山区)

北政所(ねね)ゆかりの寺・高台寺の下(西側)を南北に通る道を、「ねねの道」と呼ぶようになり、観光客にも定着している。もともと「高台寺道」と呼んでいたが、1998年、電柱を撤去し、舗装を石畳に変えたのを機に「ねねの道」と名づけたという。石塀小路はねねの道の西側に広がる屋敷町で、明治末期から多少時代に開発され、最近では料理屋やレストラン・カフェとして利用されている家が多い。
 
 
   
  ねねの道(京都市東山区)2020.08.08    F6      
  この日の悠彩会スケッチ会ではこれまでに描いたことがない場所で描きたいと思った。さてどこで描くか。高台寺の下を秀吉の妻・北政所(ねね)ゆかりの道が南北に通っており、ちょっと興味がわいたので行ってみた。「三面大黒天」という赤い提灯がかかった門があり、いろんな看板が出ているが、「高台寺掌美術館」との看板もある。北政所ゆかりの品などを展示している美術館だそうだ。  
 
 
   
  石塀小路A(京都市東山区)2020.08.08    F6  
  この日の悠彩会スケッチ会では石塀小路で昼食会にする計画だった。、コロナウイルス禍で昼食会そのものが中止となったが、ねねの道で描いた後、石塀小路でスケッチする気になった。石塀小路は一見屋敷町だがほとんどの建物が料理屋などとして使われており、スケッチをする人も多い。しかし、私自身は何となく気乗りがせず、これまで敬遠してきた。  
 
 
   
  石塀小路B(京都市東山区)2020.08.08    F6   
  石塀小路の路地で1枚描いた後、少し場所を移動すると、こちらのアングルの方が面白い気がした。路地に面して建つた白壁土蔵が洒落たカフェ&レストランになっている。極めて珍しいことだがほぼ同じ場所で続けてもう1枚描いた。  
 
 
祇園閣(京都市東山区)10.03.17       36×51cm
円山公園近くに「祇園閣」という異様な建物がある。高さ36メートル、屋根は祇園祭の山鉾をかたどった展望塔で、現在は大雲院というお寺の境内にあり、非公開。もともと大倉財閥の創始者・大倉喜八郎氏が晩年の1927年(昭和2年)に建てたという。大雲院の門から始まる「ねねの道」からみると、この姿がよく見える。久しぶりに京都へ行き、これも無視できない京都の風景かなと感じスケッチした。「ねねの道」は観光客であふれている。絵を覗き込んだ修学旅行生から「やばい!」「やば!」の声が相次いだ。「やばい」とは私が持っている辞書には「危ない」という意味しか載っていないが、高校生が、その意味でこの言葉を使ったのではないことを願っている。

石塀小路@(京都市東山区)10.03.17       F6
祇園閣をスケッチ後、「ねねの道」を南へ歩くと、右側に「石塀小路」の入り口がある。石塀小路は狭い石畳道に沿って料亭などが建ち並ぶ風情のある一画で、多くの人がスケッチしているが、私はまだ描いたことがなかった。高台寺下の公園に上ると、その小路の入り口をちょっと見下ろす感じになり、面白いと思った。

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