京都府

和束その4・湯船(和束町)

湯船は和束川の上流域にある。谷幅も狭まっており、谷底に家々が並ぶ。それでも所々に茶畑が広がる。もう少し進むと、滋賀県の信楽へ出る。

   
   湯船C(和束町)16.04.06    F6  
  三重県伊賀市丸柱へスケッチにいった帰りに通りかかった和束町湯船で、もう1枚描きたくなる風景に出会った。和束川が西日に輝き、崩れかけたお宅の向こうに枝垂れ桜が咲いている。残念ながら期待したほどの仕上がりにはならなかったが、帰宅後に調べてみると滋賀の藪田さんがほぼ同じアングルで描いておられた。  
 
 
湯船B(和束町)       2015.04.02      F6 
和束町白栖で描いたあと、久しぶりに湯船へ行ってみる気になった。和束町を京都府道5号(木津信楽線)が貫いている。ちなみにこの道は奈良時代にしばらく都が置かれた恭仁京(くにきょう)と紫香楽宮(しがらきのみや)を結んでいた古道の道筋をたどっているという。この府道をどんどん奥へ進むと、やがてちょっと大きな集落・湯船に出会う。かつて湯船の集落内の道幅が狭く通過するのにも苦労したが、いつの間にかバイパスができていて、駐車スペースもある。車を止めて周辺を見渡すと、高い所にガードレールが見えた。砂防ダムのために造られた道路のようで、その道へ上ると、集落の家々が俯瞰できた。

湯船A(和束町)10.06.24       36×51cm
日影を探しながら和束川に沿って和束町を奥へ奥へ進んだ。結局、以前スケッチしたことのある湯船地区の家並みを選んだ。道路脇に駐車場のようなスペースがあり、その3分の1ほどが日影になっていたので、車ごとその日影に入り、車の前に椅子を置くという贅沢をさせてもらった。

湯船@(和束町) 03・03・23     36×51cm
和束町は和束川という1本の川に沿って集落が連なっている。かなり上流になり川幅も狭くなった湯船地区で川の向かい側に家並みの面白い場所を見つけた。滋賀県にこだわってスケッチされているYさんが、越境して描いておられるポイントだった。やはりお茶の商いをしているお宅らしい。

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