京都府

加茂町(木津川市)

「加茂町」という自治体名は古代豪族の加茂(鴨、賀茂)氏と何らかの関係があるのかもしれないが、ウキペディアによると山形、新潟、京都、島根、岡山、広島、徳島の各府県にあった。しかし、加茂市になった新潟県を除き、最近の町村合併でみな消えてしまった。京都府の加茂町も07年に木津川市の一部となった。初めて訪問したJR加茂駅周辺には古い町並みが残っていた。また、奈良県境に近い南部には岩船寺と浄瑠璃寺という二つの古刹がある。

岩船寺と浄瑠璃寺の塔(木津川市加茂町)2015.01.06       F6
加茂町の南部、奈良県境に近い山中に岩船寺と浄瑠璃寺という二つのお寺があり、両方とも境内の池に面して三重塔が建っている。6日にこの二つのお寺を訪問、塔をスケッチした。紙を節約する意味もあり、1枚の紙に二つの塔を描いた。二つの塔が並んでいると誤解されかねない絵だが、実際の二つの塔は直線で約1.5キロb離れている。

御霊神社あたり(木津川市加茂町兎並小防院)10.01.24     36×51センチ
2回目の加茂町での2枚目は、JR加茂駅の東側、山の麓にある御霊神社というお宮の鳥居前の風景を描いた。前回行った時、神社の赤い鳥居と手前の家並みを組み合わせたら面白いかなと思ったので、再び訪ねてみた。石段の両側に「節分祭」と染め抜いた赤い旗が出ており、よいアクセントになっている。

阪口(木津川市加茂町北)10.01.24     F6
下に掲載している絵を描いてから日を置かず、また加茂町へ出かけた。日当たりのよい土手から見える「阪口」という地区の家並みに面白さを感じてスケッチした。手前に関西本線の線路がある。関西本線も加茂駅を過ぎると、本線とは名ばかりで、いかにもローカル線といった雰囲気になり、単線非電化。ディーゼルカーが1両でやってきた。

船屋(木津川市加茂町兎並)10.01.20     F6
JR加茂駅周辺に向かうため木津川に架かる「恭仁大橋」を渡ってすぐ、酒蔵のような建物が目に入った。酒造会社の看板が出ているが、今は酒造りは行われていない様子だった。しかし、周辺の家並みが魅力的なので道端に椅子を置いた。帰宅後地名を確かめると「船屋」とあった。かつて木津川は水運に大いに活用されていたというから、その名残の地名だと思う。

山ノ上(木津川市加茂町兎並)10.01.20     36×51cm
たまたま車を止めた場所で描いた。通りかかった人に地名を聞くと「山ノ上」だという。確かに地名の通り、山の上に向かって階段状に建てられた家々がつくる構図に面白さを感じた。

木津川市加茂町・海住山寺あたりへ
「近畿の旅1」(兵庫、京都)の目次へ