京都府

高倉通(京都市中京区)

高倉通は京都御所の南・丸太町通から始まり、市内中心部を南北に貫く通りで、平安時代からの古い歴史があるという。三条通との交差点に京都文化博物館(旧日本銀行京都支店=重文)があり、四条通との交差点には大丸百貨店がある。御池通と姉小路通との間に町家が並ぶ魅力的なスケッチポイントがある。

   
  高倉通姉小路上ルB(京都市中京区)2017.09.19    F6  
  三条通で京都文化博物館別館を描いた後、高倉通に面した文化博物館の北側にある家並みを描くことにした。このページのあるように過去に2回、同じ場所から描いているが、10年以上前とまったく変化がない。近代建築のスケッチにはずいぶん手こずったが、こういった町家のスケッチは慣れていることもあり、すらすらと手が動く。下校してきた小学生を描き込んだが、もう少し人数を増やした方が良かったか。  
 
 
高倉通錦小路上ル(京都市中京区)    2015.03.04      F6
高倉通を錦小路から北へ歩いていると、イタリア国旗を掲げた豪邸があり、その隣の路地の入口には「地鶏」と書いた赤い提灯が掛かっている。観光客も多い場所なので、古い建物がレストランや居酒屋として活用されているらしい。ちょうど向かい側に大型マンションの広い前庭があり、引きが取れるので、正面から描いてみることにした。ちょうどスケッチを終わりかけたころ、マンションから出てきた人に「ここは私有地です」と言われた。その通りなのだが、それほど迷惑をかけていたとは思えないのだが…

高倉通蛸薬師下ル(京都市中京区)2013.10.01      F6 
この日は錦市場内にある画廊で開催中の個展を訪問、ついでにその近くでスケッチするつもりで出かけた。スケッチポイントを探しながら錦小路から高倉通を北へ。すぐにレンガ造と土蔵造を組み合わせた珍しい建物の店があったので、迷わずこれを描くことにした。土蔵の壁に業務用座布団とのれんの店「水口弥」と書いてあった。帰宅後、与堂さんのホームページをチェックすると、同じ場所の作品がちゃんと掲載されていた。

御所八幡宮あたり(京都市中京区高倉通御池下ル)2013.08.07        F6
暑い日、スケッチポイントを探しながらウロウロしているうちに、高倉通と御池通の交差点まで来てしまった。交差点の角に「御所八幡宮」という神社があり、高倉通りに面していかにも京都らしい町家がある。同じ通りで南から描いたことがあるが、神社から南向きには初めて。この場所にはいつも車が止まっている。この日もたびたび目の前に車が止まった。椅子を置いた場所が「ホテルギンモンド京都」の勝手口で、食料品やシーツなどを納入する車がここへやってくるためである。しかし、そのホテルの建物に日陰を提供してもらっているのだから文句も言えない。

高倉通姉小路上ルA(京都市中京区)08.05.21  36×51cm
この日は「京都文化博物館」を描いたあと、老舗旅館のある麩屋町通など並行する南北の通りを見比べながら歩いたが、結局、2度目だが下の絵とほぼ同じ場所で描いた。止まっている車まで同じである。ご近所にお住まいの方がわざわざ”フランス製”のキャンデーを差し入れてくれるなど、ずいぶん親切にしてもらった。玄関先の迷惑スケッチなのに歓迎されると嬉しいものである。

高倉通姉小路上ル@(京都市中京区)06.04.24 36×51cm
京都の町屋が描きたくて京阪三条から姉小路通を西へ歩いた。高倉通の交差点で北を見ると、生活感のある家々が並んでいる。京町屋といっても、いわゆる老舗の店舗は取り澄ました感じだし、家並みにビルがまじっていることも多く、スケッチしたくなる場所を探すには足で歩くしかない。この場所は1軒はレストランに改装されているが、あとは瓦屋、畳屋、それに京都らしい法衣店まであって、いかにも「京の町なか」という感じである。

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