京都府

三条通(京都市中京区)

三条大橋は昔の東海道や中山道の出発点だったから、三条通というのは昔から京都を代表する目抜き通りだった。とくに明治以降、ビジネス街として繁栄、その名残として近代建築と呼ばれる明治の名建築が数多く残っている。今、そうした建物などがお洒落な店に変身しており、再び若者を集める繁華街になりつつある。

   
  寺町通三条上ル(京都市中京区)2020.03.17     F6  
  コロナウイルス禍によりいろんなイベントが中止に追い込まれ、身近なところでは個展やグーループ展が相次ぎ中止や延期になっている。そんな中でT先生の「京滋教室展」は開催を決断、この日初日を迎えた。ただし毎年大賑わいのオープニングパーティーは”濃厚接触”に結びつきかねないとして中止になった。同展には知人が大勢出展しているので、この日表敬訪問、ついでに画廊のある寺町通で1枚スケッチした。左側の「とり市老舗」は京漬け物など京都の名産品を販売しているが、この季節は洛西のタケノコが店頭を飾っている。右側の「常磐食堂」はそばがうまいそうだがまだ入ったことがない。スケッチ中にさっさと店じまいした。(寺町通のページがないので、こちらに掲載)  
 
 
   
  旧・家辺徳時計店B(京都市中京区)2018.03.25     F6   
  三条通で開かれているグループ展の会場を出たところに旧・家辺徳(やべとく)時計店ビルがあった。2度描いたことがあるが、以前と店の様子が変わって、店頭がすっきりしているので、もう一度描く気になった。ちょっとスケッチが狂ったか。  
 
 
   
  京都文化博物館別館界隈(京都市中京区)2017.09.19    F6  
  個展がありしばらくスケッチができなかったため、この日は京都・三条通で開幕したグループ展の鑑賞を兼ねて三条通でスケッチすることにした。とはいえ、すでに何回も描いている場所なので、目新しく感じるポイントがない。結局、京都文化博物館別館(旧日銀京都支店)の建物をメーンに三条通の西の方を眺めて描いた。この建物はディテールが複雑で、1枚描いただけで、何だかすっかり疲れた。  
 
 
「京の路地裏スケッチ展」が開かれていたギャラリー「吉象堂」のすぐ西、三条通と柳馬場通の交差点に「日本生命京都三条ビル」がある。辰野・片岡建築事務所の設計で、ちょうど100年前の1914(大正3)年に完成、角地の一部だけが旧態で保存されている(登録有形文化財)。05年に、一度、小さな紙(F3)に描いたことがある。




「日本生命京都三条ビル」付近(京都市中京区三条通柳馬場角) 
 2015.03.04      F6

京都文化博物館別館(京都市中京区)2013.12.31       F6    
大晦日の夜、京都で旧友と忘年会をすることが恒例になっている。これに合わせ、今回もスケッチブックを持って出かけた。寒いので、どこで描こうか迷った末、三条通で京都文化博物館別館(旧日銀京都支店)の建物を描くことにした。慎重に日向を選んで描き始めた積りだったが、そのうちにビルの影が動いてきて、日陰にすっぽり入ってしまった。この建物は描くのにとても手間がかかる。「こんな寒い日に描く対象ではなかった」と大いに反省。

分銅屋足袋店(京都市中京区三条通堺町角)      2012.12.12        F6
この日、姉小路通でスケッチ後、一本南の三条通へ回った。三条通ではこれまで洋風の近代建築ばかり描いているが、この日は寒いため手間のかかりそうな近代建築は敬遠したい。ふと堺町通との角にある足袋屋さんが目に留まった。とても特徴のある土蔵づくりの店構えなので、皆さんがよくスケッチしているが、私はまだ描いたことがなかった。幕末の1864年に創業した足袋専門店で、足袋の店を始める前は漢方薬店を営んでおり、目方を量る時に「分銅」を使っていたのが店名の由来とか。

家辺徳(やべとく)時計店ビルA(京都市中京区)10.12.04      36×51cm
悠彩会スケッチ会の3枚目として、以前にも描いたことのある「家辺徳時計店ビル」に焦点を当てて描いた。ホームページに掲載するためビルについてネットで確認していて、「本建物に関する記事取材・写真撮影・図画写生等ならびにこれらの出版物への掲載・放送等については事前に所有者まで必ずご連絡下さい」と店頭に表示されていることを知った。無断でスケッチし、勝手にホームページに掲載したのだが…。

旧日銀京都支店B(京都市中京区)  10.01.27     36×51cm
同志社大学キャンパスへ出かけた日、レンガ造りはもう飽きたような気がして、三条通へ移動した。しかし、何となくこの日は日本風の町並みを描く気がしなくて、やっぱりレンガ造りの旧日銀京都支店(京都文化博物館別館)の建物を描いた。「今日はレンガデー」と自分自身に言い聞かせた。







友人の個展が京都文化博物館で開かれており、訪問ついでにせっかくだからとその建物を描くことにした。下に掲載している同じ建物の絵は写真から描いたものだが、実際に現場で描くとなると椅子を置く場所は限られ、目の前に車が止まるなどでずいぶんてこずった。






旧日銀京都支店A(京都市中京区)
08.05.21    F6

家辺徳(やべとく)時計店ビル@(京都市中京区)05.12.10    36×51cm
三条通冨小路東入ルで、1890年(明治23年)に有名な時計店が建てたというレンガ建ての建物を描いた。今は象嵌や婦人服などを扱う店になっている。「木骨造り」という珍しい建物らしく、三条通の近代建築リポートでよく取り上げられている。また、安野光雅が「読書画録」という本の表紙に、このアングルの絵を使っている。この近くに昔、本屋の「丸善」があり、その店が梶井基次郎の小説「檸檬」の舞台になったためである。






三条通柳馬場角に日本生命京都三条ビルというのがある。1914年(大正3年)の完成だそうで、今は角地の一部だけが旧態で保存されており、1階は着物の店になっている。





日本生命京都三条ビル(京都市中京区)
05.12.10 F3

旧日銀京都支店@(京都市中京区)05.12.17 F8
寒い中、また京都へスケッチに行った・・・・と言いたいが、まだ12月というのに雪が舞い、とても戸外でスケッチできるような気候ではない。こんなこともあろうかと、10日に三条通へ行った時、写真を1枚撮っておいた。有名な辰野金吾らが設計した旧日銀京都支店の建物(現京都府京都文化博物館別館)で、複雑な意匠だけに現地で描いていたら凍えてしまうこと間違いなしである。

中京郵便局(京都市中京区)06.01.07 F8
三条通にはもう1棟無視できない近代建築がある。東洞院東入ルにある中京郵便局である。1902年(明治35年)の建築で、歴史的建造物の雰囲気を残すため「外壁保存」という方法を初めて採用したケースだそうだ。

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