京都府

園部(南丹市園部町)

園部は江戸初期以来の城下町であり、また山陰道の宿場町としても繁栄した。今でも国道9号線に並行して走る旧街道には歴史を感じさせる町並みも残っている。町並み探索グループ「いらかぐみ」は、毎年5月末か6月初めに全国からメンバーが集まり、オフ会を開くことにしているが、2010年の第8回は09年9月にメンバーの一人が急死したので、京都市内にあるお墓へのお参りを兼ねることにし、宿泊地を園部にした。園部は故郷への道筋に当たるため、過去何十回となく通過している馴染みのある町だが、宿泊したのは初めてだった。

園部・新町(南丹市園部町)10.05.30        F6
園部の宿は「石川楼」という料理旅館だった。城下町時代から続いている宿だといい、値段の割に料理には心がこもっていた。翌朝、朝食前に「いらかぐみ」の仲間と園部の町並みを探索した。私以外のメンバーは皆カメラ取材なのでペースが合わず、もちろんスケッチする時間的ゆとりはない。したがって、この絵は後日写真から描いたものである。一応、シャッターを押した日付をスケッチの日付としたが、早朝で人影もないので、私自身が歩いている姿を描いておいた。この場所は旧山陰道沿いの新町の町並み。丹波地方に共通の妻入りの民家が特徴である。

園部・上本町(南丹市園部町)10.05.29        F6
この日、私自身は兵庫県篠山篠山市の河原町福住あたりでスケッチしたあと、園部へ着いたが、宿へ入る前にタバコを確保しておこうと、上本町の商店街へ行った。タバコ屋の隣に造り酒屋があり、ふと見ると立派な煙突が建っている。午後6時の集合時間に間に合うよう、急いでスケッチした。

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