京都府

新町通四条下ル(京都市下京区)

毎年、祇園祭の山鉾の建つ町並みを描いているが、各山鉾町のうち新町通が古い町屋が残っているので、絵になりやすい。このため新町通の絵の枚数が増えてきたので、四条通で2つのページに分割することにした。四条下ルには岩戸山と船鉾があったが、2014年に大船鉾が復活した。
 
 
   
  19年祇園祭・後祭「大船鉾」(京都市下京区新町通四条下ル)19.07.21  
  今年の祇園祭の山鉾建てスケッチは天候に恵まれず不満足な結果に終わっていたので、後祭の山や鉾が出揃う21日に再び描きに行った。とりあえず新町通の「大船鉾」のそばへ。描き始めてすぐ、通りかかった白髪の老婦人が「去年もここで描いておられましたね」と声を掛けてくれた。近所にお住まいらしい。描き始めた午前10時ごろにはまだ観光客はそう多くなかったが、やがて目の前が見えなくなるほどの人出となった。  
 
 
   
  18年祇園祭後祭・大船鉾(京都市下京区新町通四条下ル)2018.07.21   F6  
  この日は夕方、大阪・マサゴ画廊で開かれていた「ガクラフト展」の搬出があった。京都経由で大阪へというのはずいぶん回り道なのだが、ついでであることには違いなく、どうしようか迷っていた祇園祭後祭の山鉾のスケッチが実現した。何しろ猛暑なので、電車の中で冷えた体が熱くなる前に日陰に入って描けるよう、まず四条烏丸駅から一番近い大船鉾を選んだ。鉾の周辺に観光客の数が増えて、スケッチがしにくくなったころ、鉛筆スケッチを終えた。  

   
  18年祇園祭・船鉾(京都市中京区新町通綾小路下ル)2018.07.13  F6  
  放下鉾を描いたあと、同じ新町通の南の方に船鉾が見えたので、2枚目はこれを選んだ。ユニークな形をした船鉾の場合、前後に駒形提灯が取り付けられる前の方が絵になる。しかしスケッチ中に姿がどんどん変わる。しかも午後3時から試し曳きがあるので次第に観光客も増えて、スケッチしにくくなった。スケッチを終わったのはまだ2時過ぎだったが、あまりの猛暑に、それ以上スケッチを続ける意欲がなくなった。  
 
 
   
   17年祇園祭・船鉾(京都市下京区新町通綾小路下ル)2017.07.14     F6  
  この日、京都・岡崎で開かれる浪漫G展の出展作品の搬入があり、そのついでに四条烏丸付近で山鉾のある町並みを描くことにした。最初に船鉾辺りへ行った。この鉾だけは前後の駒形提灯を描いても面白くないので、鉾の横に入り、見上げる形で描いた。しばらくするとグループで山鉾スケッチをされていた与堂さんがやってこられた。かつて祇園祭スケッチでご一緒しており、実は昨年も出会ったが、何だか久しぶりにお目に掛かったような気分で並んで描いた。  
 
 
   
  16祇園祭後祭・大船鉾付近(京都市中京区新町通四条下ル)16.07.20    F6  
  20日に後祭の山鉾を描きに出かけた。まず、後祭の目玉ともいえる「大船鉾」へ。昨年、一昨年とも21日に描きに行ったため、下のスケッチの通り、前後に駒形提灯が飾られユニークなその姿を目にすることが出来なかった。今年は1日早く、鉾建てが行われる当日に行ったため、その姿がよく分かる。しかもスケッチ中に試し曳きで、鉾が真横を通るという迫力ある体験をした。この日は特に誘い合わせた訳でもないのに多くの仲間に出会って、一緒にスケッチする楽しみも味わえた。  
 
 
15年祇園祭・大船鉾(京都市下京区新町通四条下ル)       2015.07.21    F6
祇園祭は2014年から前祭と後祭の2つに分かれ、後祭の目玉ともいえるのが150年ぶりに復活した「大船鉾」である。祇園祭スケッチは山鉾そのものを描くのではなく、山鉾の建つ町の雰囲気を描きたいと思っているが、大船鉾は特徴ある鉾の姿そのものを一度描いておきたいと思い、まだ人出が少ない朝8時に現地へ行った。鉾の横に陣取るとさっそくガードマンから「通行の邪魔になる」と苦情が出た。しかし「人が多くなる前に描き終わる」という約束でスケッチを認めてもらった。

15年祇園祭・大船鉾あたり(京都市下京区新町通四条下ル)       2015.07.21    F6
この日はひまつぶしさん、与堂さん、Iさんと昼に合流する約束をしていた。皆さんもすでにスケッチを始めておられるだろうと思い新町通へ行くと、北観音山の周辺で皆さんが思い思いに描いておられた。後祭の目玉である大船鉾を描いたあとに移動されたらしい。昼までに同じ場所で描くには少し時間が足りないので、私自身は朝早く描いた大船鉾付近へ再び行き、アングルを変えてザクッと描いた。

15年祇園祭・船鉾あたり(京都市下京区新町通綾小路下ル)       2015.07.14    F6
2015年も前祭の山鉾が全て完成する14日に描きに出かけた。ちょっと迷った末、船鉾のところへ行くと、竹居和彦さん主宰の「ぶらりすけっち教室」(奈良)の皆さんが描いておられる。歩さんをはじめ顔見知りの方も多いので、ご一緒させてもらった。しばらくするとけんさんらのグループもやってこられた。祇園祭では毎年、皆さんと誘い合わせてスケッチすることが多かったが、そうした約束もしなかったのに、やはり皆さんとわいわい言いながらのスケッチとなった。(→写真、歩さん撮影)

14祇園祭・大船鉾(京都市下京区新町通四条下ル)2014.07.21     F6
2014年の祇園祭は49年ぶりに前祭(さきまつり)と後祭(あとまつり)の2回に分けて山鉾巡行が行われることになり、7月24日に巡行が行われる後祭の目玉として、大船鉾が復活するということが話題になった。大船鉾は幕末の「禁門の変」で焼失、150年ぶりにお目見えするという。後祭の山鉾スケッチはパスするつもりだったが、夕方に大阪へ行く予定があったので、京都経由でスケッチすることにした。新町通四条下ルの大船鉾へ行ってみると、チマキを買い求めるお客さんなどで大混雑。ガードマンが「立ち止まらないでください」などと声を嗄らしている。しかも鉾の前後を飾る駒形提灯が付けられると、船の形した鉾の特徴がよく分からない。「鉾が完成した20日に来るべきだった」と反省。

13年祇園祭・岩戸山付近(京都市下京区新町通高辻上ル)2013.07.14        F6 
午前中にやってきた豪雨は小さな折りたたみ傘など役に立たない激しいもの。仕方なく早めに皆さんとの待ち合わせ場所へ行き、所在なく時間をつぶした。4人そろったところで幸い雨が止んだので、昼食よりスケッチを優先、岩戸山付近へ行った。この日は天候のほかにもいろいろ事情があって、4人そろって描いたのはこの1枚に終わった。岩戸山の南側には古い町屋も残っていて、山鉾そのものより周辺の町並みを重視したい私には、描いておきたい場所の一つであった。

12年祇園祭・岩戸山あたり京都市下京区新町通仏光寺下ル2012.07.14         36×51cm
1枚は大きな紙に描きたいと思っていたのでP8サイズの紙を選び、与堂さんが描いておられた「岩戸山」付近を最後の1枚とした。12年は結局6枚も描き、さすがに疲れた。しかし、その分、反省会でのビールがうまかった。

12年祇園祭・船鉾京都市下京区新町通綾小路下ル2012.07.14         F6
集合時間は正午。そこでIさんが加わり4人で蕎麦屋に入って、ちょっとゆっくり目の昼食。午後は四条通より南で描くことにし、「船鉾」のところへ行った。先客でずいぶん絵のうまい人が描いておられ、その横に座らせてもらった。するとそこへいつも掲示板に投稿いただくけんさんがやって来られた。仲間は多い方がよいので、その後の反省会までお付き合い願った。

「船鉾」あたり(京都市下京区新町通綾小路下ル)08.07.13     F6
鉾建ての様子をと思っていたが、他の鉾を描いているうちに「曳き初め」が始まってしまった。それが終わり人波が去るのを待って「船鉾」を描くことにした。他の鉾と違って車に船を乗せ、その上に家を乗せたようなユニークな格好で、スケッチにはてこずる。幸い陽が傾いて影が長くなり、暑さも和らいで、快適な環境になった。その代わり、疲れもたまり、のどの渇きもピークに達して、ビールが無性に恋しくなった。大衆酒場の開店時間・午後5時を気にしながら描いた。

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