京都府

室町通(京都市中京区・下京区)

室町通は京都市内を南北に貫く長い通りで、三条、四条間を中心に江戸時代から和装中心の繊維問屋街として栄えた。今では伝統的な町家も少なくなり、普通のビジネス街だが、祇園祭のときだけ、山鉾が建つ町に変身する。

 
  16祇園祭・鶏鉾(京都市下京区鶏鉾町)
16.07.14   41×23p





四条通の月鉾を描いていると太陽が顔を出し暑かったので、この日の2枚目は日陰優先で室町通りの鶏鉾を選んだ。鶏鉾は過去に何回も描いているが、鉾の南側にある会社の敷地に大きな木があり、その陰に入って描いた。













 
 
 
 
15年祇園祭・黒主山付近(京都市中京区室町通三条下ル)       2015.07.21    F6
この日はまだ描いたことがない山鉾を優先してスケッチすることにし、室町通へ行ってみた。室町通三条下ルに黒主山が建っているが、その北側にある老舗の帯問屋・誉田屋(こんだや)源兵衛(株)が「昇り鯉」の絵を描いた壮大な飾り(幟)を店の前に掲げていた(写真→)。創業270年を機に飾り始めたそうで、ハレの町並みに相応しいと思い、幟を主役にしてスケッチした。





15年祇園祭・役行者山付近(京都市中京区室町通姉小路下ル)       2015.07.21    F6
祇園祭後祭の山鉾配置マップを見て一番北にある役行者(えんのぎょうじゃ)山へ行ってみた。スケッチはもう3枚目だがまだ朝の10時なので、駒形提灯が飾られていなかった。しかしその準備が進んでいるようなので、姉小路通に面した町家から描き始めた。この町家には「RAAK」という横文字の看板が掛かっているが、もともとは織田信長の御用商人として活躍したという大変な老舗・永楽屋で、手ぬぐいや風呂敷などを扱う日本最古の綿布商だという。東西の姉小路通は通行止めになっておらず、目の前に車が数珠つなぎになって向こうが見えず苦労した。ちょうど山の部分をスケッチする段階になった時に、スルスルと提灯が引き上げられ、やがて絵も完成した。

15年祇園祭・鯉山あたり(京都市中京区室町通蛸薬師上ル)       2015.07.21    F6
昼の時間帯は日陰もなくなるので、皆でビール付昼食後、コーヒー店へ行くなどしてゆっくり過ごした。さて午後の部。道路の西側にできた日陰で描ける場所を選び、室町通の鯉山あたりへ行った。遠くには午前中に描いた黒主山が見える。気分を変えるため、粗目の紙に8B鉛筆で描いてみた。これで室町通の建つ後祭の山3基をすべて描いたことになる。与堂さんもやってこられ私の後ろで立ち描きされていた。

山鉾のある町並み10−2・鶏鉾(京都市下京区)10.07.14       F6
雨の中、まず四条通で長刀鉾を描いたが、繁華街の四条通はあまりにも通行人が多すぎるので、「人が少ないところへ」と室町通四条下ルの鶏鉾が建つあたりへ移動した。2年前、人通りが少ないこの場所で気分よくスケッチした経験がある(下の絵)。幸い屋根があり雨は避けられる。しかし、通行人は少ないものの、屋台の開店準備で通りには車があふれ、鉾の下の方がよく見えない。「まあ、これも山鉾のある風景」と自らを納得させ、2枚目を描いた。

鶏鉾(京都市下京区室町通四条下ル鶏鉾町)08.07.13   36×51cm 
祇園祭の山鉾を描こうと、ひまつぶしさん、与堂さん、Nさんと誘い合わせた。集合時間は昼過ぎだったが、皆さんうまくて速いので、フライング気味に午前中から。午前中なら日陰間違いなしの室町通四条下ルの鶏鉾を描きに行くと、すでに女性2人の先客がおられる。ひょっとみるとネット仲間のToshikoさんだった。












(Toshikoさん撮影)

菊水鉾(京都市中京区室町通四条上ル菊水鉾町)08.07.13   F6
2枚目は4人全員で菊水鉾を描きに行った。室町通のビルの谷間にお誂え向きのスケッチポイントがあり、4人が並んで描いた。この日は最高気温35度とか。スケッチしている場所は涼しかったが、飲み物を買いに四条通へ出てこの日の暑さを体感した。出来栄えは4人それぞれだが、気の合った仲間でわいわい言いながらスケッチするのは楽しいものである。

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