京都府

龍馬坂(京都市東山区)

二年坂の下から山の中腹にある正法寺(しょうぼうじ)へ登る道を「龍馬坂」と呼ぶらしい。この坂には名前がなかったが、古都税騒ぎで観光客が減ったため、このあたりの関係者で地域の振興策を話し合った結果、坂を登ったあたりに坂本龍馬と中岡慎太郎の墓があるため、「龍馬坂」と呼ぶことにしたという。それはともあれ、この坂は「八坂の塔」の絶好のスケッチポイントである。
 
 
   
   大晦日の龍馬坂(京都市東山区)16.12.31     F6  
  大晦日に開催する恒例の忘年会へ参加するため、京都へ。幸い天気が良く暖かなので、2016年描き納めのスケッチをすることにした。東山の高台寺に近い通称・龍馬坂から眺める八坂の塔が好きで、このページにも1990年に描いた絵から何枚も掲載している。この近くに古くからの友人がいたのも、この場所に通った理由に一つだが、事情があって別の場所へ移ることになった。「ここで描くのも最後かなあ」と思いながら描いた。  

龍馬坂から八坂の塔D(京都市東山区)    2015.09.12     F6
少し時間があるのでもう1枚欲張ろうと、八坂の塔が描ける龍馬坂へ行った。正面に見える塔もさることながら、坂の南側の家並みが気に入り何回も描いている。しかし、最近、上の方の家々が建て替えられ風情がなくなったので、下のBとほぼ同じ場所から描いてみた。ただし、この絵は失敗。この場所はかなりの下り坂だが、絵ではうまく表現できていない。下り坂は難しい。

龍馬坂から八坂の塔C(京都市東山区桝屋町)10.12.19      F6
師走の京都スケッチ2枚目は龍馬坂から八坂の塔を眺める構図にした。この場所は「八坂の塔」という有名な建物を正面に見ながらも、少しも絵葉書らしくない景色なので、スケッチを始めたころから気に入っている。ちょうど1年ぶりに描いたことになる。

龍馬坂から八坂の塔B(京都市東山区)09.12.08    36×51cm
二年坂から三年坂(産寧坂)のかけての散策路の電柱が撤去されたと聞いた。電柱好きの私としてはどんな様子になったのかを確かめたい気持ちもあって、スケッチブックを持って出かけた。龍馬坂にはまだ電柱が残っていたが、二年坂の道端の電柱がなくなり、八坂の塔が見えやすくなった。

龍馬坂から八坂の塔A(京都市東山区)06.02.24 36×51cm    36×51cm    ●
いかにも春らしい天気になったので、久しぶりに京都へ。高台寺の近く、家並みの向こうに八坂の塔が見える龍馬坂でスケッチした。坂の下は二年坂へ続く道で相変わらず観光客であふれているが、少し坂を上がるだけで展望も開け、人影も少なく、とてもゆったりスケッチできる。この場所では以前に何回もスケッチしているが、下り坂の表現は難しく、大いにてこずった。

「高台寺土井」の玄関あたりから塔がよく見える。電柱が邪魔になるがかえってそれが面白いような気がする。






龍馬坂から八坂の塔@(京都市東山区)90・12        F4

龍馬坂を登って行くと料亭・高台寺土井の玄関(右の絵)の前に出る。同料亭の経営者と多少縁があったため、この場所を知って、たびたびスケッチした。しかし、事情があって2017年4月にこちら移転した。








                                                                        89・12 F0

京都市東山区産寧坂へ
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