京都府

大山崎(大山崎町)

大山崎は山城と摂津の国境にあり、豊臣秀吉と明智光秀が戦った「山崎の合戦」で有名。木津川、桂川、保津川の三川合流点にあるため古くから水運で栄え、西国街道が通っていたが、現在では狭い地域をJR東海道新幹線、東海道線、阪急京都線、名神高速道路、国道171号線が通り抜けるなど、文字通り交通の要衝である。旧西国街道沿いにはわずかだが古さを感じる町並みも残っていた。

大山崎山荘@(大山崎町)10.05.22       36×51cm
悠彩会の5月度スケッチ会が大山崎で開かれた。JR山崎駅前に集合、取りあえず全員でアサヒビール大山崎山荘美術館へ向かった。入館料は700円だが、庭でスケッチするのは無料。この建物は加賀正太郎という人が昭和初期に建てたイギリス風の山荘で、戦後、荒廃していたが、1996年に私立美術館として再生されたという。

大山崎山荘A(大山崎町)10.05.22       F6
しっかり下見をしたらしいスケッチ会幹事・Kさんの薦めに従って、大山崎山荘の裏手へまわってみた。天王山へ続く登山道らしく、フェンスがあって敷地内には入れないが、裏側から見る建物の様子もなかなかいい。しかも深い木陰があって、快適なスケッチ環境である。昼食時刻に遅れないよう急いで描いていたら、目の前のフェンスも気にならなくなった。

西国街道から(京都府大山崎町)10.05.22        36×51cm
この町を通る旧西国街道沿いにはわずかだが古い町並みが残っていた。いろいろ迷った末、街道沿いの離宮八幡宮の前に座り、横道の風景を描いた。この神社は荏胡麻(えごま)油製造の発祥の地だといい、「油祖」とも呼ばれている。交通の要衝らしく、正面のガードの上を新幹線と阪急京都線の電車が轟音を響かせながら通りすぎる。

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