京都府

仁和寺あたり(京都市右京区)

妙心寺の西側にある双ヶ岡の上から、仁和寺の境内が俯瞰できるということを与堂さんの絵で知った。その後、ひまつぶしさんも描かれており、一度訪ねたいと思っていた。

   
  仁和寺・二王門(京都市右京区)2017.11.09     F6  
  学生時代の先輩が京都・御室の仁和寺の近くで陶器展を開いておられる。スケッチ在庫が底をついているし、紅葉もそこそこらしいので、鑑賞がてらスケッチをすることにした。嵐電に乗り、ちょっとした旅行気分で御室仁和寺駅へ。駅を降りると正面に二王門がそびえている。普通は仁王門と書くが、ここでは二王門という。いかにも堂々とした門で、京都3大門の一つとお寺のホームページに書いてある。3大門とはこの門と知恩院の三門、南禅寺の三門を指すらしい。もっとも大きな寺の門がたくさんある京都では、3大門にも諸説あるとか。お寺の門を描くのは事実上初めての経験だったが、バランスを崩さないように描くのがいかに難しいかを実感したスケッチとなった。  
 
 
   
  仁和寺・五重塔(京都市右京区)2017.11.09     F6  
 
珍しい体験だが、小学生のころ、仁和寺の境内にある88ヵ所を巡った記憶がある。境内に入ったのは恐らくそれ以来ではないだろうか。今後も滅多に来ることもなさそうなので、二王門に続いて五重塔を描くことにした。日ごろ「お寺は描かない」と言っているが、振り返って見ると、塔に限ればかなりの枚数を描いている。正面から描くのが一番バランスが取りやすいと思って挑戦したが、やはり難しい。





 
 
 
仁和寺の遠望(京都市右京区)2013.12.02          36×51cm
この日は夕方から飲み会の約束があった。12月に入ったのに、いかにも暖かそうなので、それまでの時間を利用してスケッチしようと考えた。どこで描くかずいぶん迷った末、双ヶ岡へ上り、仁和寺の遠望を描こうと決めた。双ヶ岡の一番北にある一の丘の頂上へたどり着くと、目の前に仁和寺の境内が広がり、周囲の山は今がピークの紅葉である。残念ながらお寺の「観音堂」と「御影堂」という二つの建物が工事中でカバーが掛かっていた。

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