京都府

京都大学付近(京都市左京区)

京都市内でひときわ存在感のある京都大学キャンパスだが、昔も今もとんと縁のない存在なので、あまり近づいたことがない。一度はふっとその気になって、二度目は悠彩会のスケッチ会で、スケッチした。

   
  京都大学・正門から(京都市左京区)2017.11.25     F6  
  11月度の悠彩会スケッチ会が京都大学構内で開かれた。とりあえずの1枚目は裏口からではなく堂々と正門から。正面に見える建物は1925(大正14)年の建築で、かつて総長室も置かれたシンボル的な建物。学生紛争の時は攻防戦も繰り広げられた。1997年の創立100周年を記念して「百周年時計台記念館」に改装された。その前にあるクスノキは初代が1934年の台風で倒れ、今のは2代目とか。この日はキャンパス全体で学園祭(11月祭)が開かれており、正門付近も含め大賑わいだった。  
 
 
   
  京大・土木工学教室本館(京都市左京区)2017.11.25     F6  
  悠彩会スケッチ会の続き。2枚目はスケッチ会幹事お薦めの工学部土木工学教室本館を描いた。1917(大正6)年の建築で、京大構内では珍しい赤煉瓦建築である。正門の脇に旧石油化学教室本館という京大で一番古い煉瓦建築があるのを後で知った。ノーベル賞を受賞した湯川秀樹、朝永振一郎、福井謙一の各氏もここで研究し「ノーベル賞の館」とも呼ばれているとか。同じことならそちらを描けば良かったか。  
 
 
   
   京大・西部講堂A(京都市左京区)2017.11.25     F6  
  悠彩会スケッチ会の続き。3枚目は東大路通を隔てた西部構内にある「西部講堂」を描いた。実は前に一度描いたことがある(下の絵)が、大きな瓦屋根の量感が出せていなかったので再挑戦した。学園祭とあってテントの右側の特設野外ステージでロックバンドが演奏している。大音響の音楽を体で受け止めながらの、珍しいスケッチとなった。さて、昼食会はこの建物の南隣にある在京都フランス領事館の中にあるル・カフェで。多分、フランスの家庭料理だと思うが、おいしかった。  
 
 
京都大学西部講堂@(京都市左京区)2013.09.11      F6 
この日、夕方から京都で昔の仲間との飲み会があったので、早めに出かけてスケッチすることにした。以前、すろ〜さぶまりんさんが京都大学西部構内にある「西部講堂」という建物を描かれていて印象に残っていたので、取りあえず行ってみた。西部構内というのはクラブ活動のための施設だけがあるエリアのようで、雑然とした不潔な建物が並んでいる。この中でひときわ目を引く西部講堂は大学紛争が盛んだった1960年代後半から70年代にかけて、学生の自主運営によりロックミュージックの殿堂となったという。お寺のお堂を思わせる巨大な瓦屋根に黄色の星3つが描かれているのが印象的である。

吉田山から大文字山(京都市左京区)2013.09.11      36×51cm
京都大学構内でほかに魅力的なスケッチポイントはなさそうなので、キャンパスの東側にある吉田山に登った。ふと思いついて、吉田山の東斜面にある遊歩道へ行ってみた。正面に五山の送り火で知られる大文字山がそびえ、その手前に市街地が広がっていたため、この日も俯瞰スケッチを楽しむことにした。大文字山の麓、この絵の左端あたりに「銀閣寺」があり、正面が「法然院」、右端が「鹿ケ谷」で、それらを結んで「哲学の道」が通っているのだが、遠くからなので何が何だか分からない。

京都市左京区銀閣寺あたりへ
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