京都府

打田(うった)(京田辺市)

打田は京田辺市の最南端、京都、大阪、奈良の府県境が1カ所に集まる場所の近くに位置する。近代都市の雰囲気がするけいはんな学研都市(関西文化学術研究都市)の中心部からの距離も近いが、こちらは純然たる農山村である。打田は「うった」と読む。

打田@(京田辺市)2013.07.22        F6 
この日、奈良県生駒市の傍示で1枚描いた後、県境を越えて京都府京田辺市の打田地区へ移動した。といっても山道をほんの10分ほど走っただけである。どこかに日影はないかなと周囲を見回しながら歩いていて、「打田小学校分校跡」という石碑が建つ場所に桜の老木があるのを見つけた。集落の家並みも見渡せるので、木の下で涼しくスケッチした。

打田A(京田辺市)2013.07.22        F6 
打田の集落内にはトタンをかぶせた元茅葺屋根の家は数多いが、その中に現役の茅葺屋根でしかも大和棟造りの家があった。敬意を表してこれを描くことにした。幸い道路の向かい側に狭い日陰があり、肩をすぼめてその中に身をひそめた。

打田B(京田辺市)2013.07.22        F6
暑いのでもう引き揚げようかと思ったが、午後になり日陰の場所も変わったので、もう1枚欲張ることにした。1枚目を描いた「打田小学校分校跡」で、ほんの5メートルほど移動しただけだが、そこから見える家並みの様子は、かなり変化した。

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