京都府

東(京田辺市)

京田辺市は木津川と生駒山系にはさまれた平野部にあり、京都と奈良を結ぶ街道や河内街道、木津川の水運などで栄えた。以前は一休寺だけが有名なのどかな田園都市だったが、JR学研都市線(片町線)の電化などで急速に都市化も進んでいる。丘陵地には同志社大学のキャンパスも広がっている。

東(京田辺市)05.11.29    36×51cm
国道307号線で京田辺市を通ったとき、京田辺駅の東側に大和棟が高々とそびえているのを見つけた。大和棟は大和(奈良県)や河内(大阪府)ではよく見かけるが、山城(京都府)では珍しい。古い建物をよく維持されていると思ってスケッチしたのだが、聞いてみると、この家は35年ほど前に、以前あった建物と同じ様式で新築したという。かつて茅は淀川のものを使っていたが、最近は手に入らないため、わざわざ「茅葺きの里」と呼ばれる京都府美山町から茅を買い、職人にもきてもらって葺き替えをしているそうだ。

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