京都府

二年坂あたり(京都市東山区)

八坂神社から高台寺を経て清水寺に至る東山山麓の道は京都でも一番人気のある散策コースだろう。なかでも二年坂から産寧坂(三年坂)にかけては、日曜日ともなると観光客がひしめき、とても絵を描く雰囲気ではない。このあたりに友人がいるので学生時代からよく訪れたが、絵を描くようになって、改めてその目で見るとやはり魅力的なポイントである。

二年坂F(京都市東山区)      2012.11.20        36×51cm 
与堂さんが出展しておられるグループ展がギャラリー「祇園小舎」で開幕したので、訪問ついでにひまつぶしさんに声をかけスケッチもすることにした。京阪電車の清水五条駅で降り、とりあえず一人でポイントを探した。しかし、紅葉のピークとあって清水寺界隈は人人人の波で、どうも気分が乗らない。昔、ひまつぶしさんとご一緒したことがある高台寺駐車場から二年坂あたりを見下ろすアングルを思い出し、同氏に電話して合流した。

二年坂E(京都市東山区)11.09.11     36×51cm
悠彩会の11年9月度スケッチ会が京都・東山の清水寺参道あたりで開かれた。個人的にいつもうろうろしている場所なので、改めてこの辺でスケッチ会といわれるとかえって緊張する。どこで描こうか迷った結果、日影を優先し何回も描いたことがある二寧坂(二年坂)に座った。仲間のNさんも後ろで立ち描きしている。目の前の道から電柱が撤去されて以来初めてスケッチするが、やはり何だか物足りない。

二年坂D(京都市東山区)08.03.28  36×51cm
ひまつぶしさん、与堂さんと誘い合わせて春爛漫の京都・東山へ。人出がピークの二年坂に座り込んだ。二年坂から産寧坂にかけての道は昔の市電の敷石を使った石畳がとても風情があったが、電柱の地下化工事とかですべて引きはがされていた。やがてピカピカの舗装に変わるという。スケッチポイントとしての魅力は半減しそうである。

二年坂C(京都市東山区)06.12.03 36×51cm
師走の寒いなか、悠彩会のスケッチ会が京都で開かれた。八坂神社の石段下に集合、あとは思い思いの場所に散った。Sさんと二人で高台寺へ行き、観光客で賑わう二年坂あたりの俯瞰を描いた。下の絵の通り春にまったく同じ場所から描いているが、木々が秋色に変わるとまた雰囲気も変わる。Sさんはいつもブルー(青)にこだわった絵を描いている。「でも紅葉はどうするのかな」と思っていたら「今日ばかりは自然色で」とのことだった。

二年坂B(京都市東山区)06.05.24 36×51cm
二年坂の俯瞰を描いた後、今度は二年坂へ下りてその町並みを描くことにした。商売のじゃまになってはいけないのだが、ちょうど西側の1軒が閉店していたので、その前でスケッチブックを広げた。とにかくすごい雑踏である。しかし手前の人を描き込むと家並みが描けないので、絵の上では人波は遠景に退いてもらった。修学旅行生が多い。左手前の「おかき」の店は修学旅行生だと2割引きだそうだ。ずっと売り込みの声が聞こえていた。

二年坂A(京都市東山区)06.05.24 36×51cm
高台寺駐車場から二年坂を俯瞰できるとひまつぶしさんに教えてもらった。何回もこのあたりに行っているのに見落としていたスケッチポイントである。「今度晴れたら行きますよ」と話していたので、ようやく鉛筆スケッチを終え、着彩にかかったころ、当のひまつぶしさんが「こんにちは」とひょっこり現れた。二人並んで描いたが、まるで違う絵が出来上がった。

二年坂@(京都市東山区)05.09.27 36×51cm
少し前に産寧坂を描いたので、すぐ近くにある二年坂も描かねばならないと、ちょっと涼しくなったのを機にスケッチに。技量が伴わず絵に描き込んだ人数は少ないが、すでに観光シーズンに入ったのか、平日にもかかわらずすごい人波である。坂の途中に陣取ったので、まるで観光地の見世物状態となった。

東山区東山区・龍馬坂へ
「近畿の旅1」(兵庫、京都)の目次へ