京都府  
 
 
  京北(京都市右京区)  
 
 
  京北町は1955年に周山町、山国村などが合併して発足したが、2005年3月、京都市と合併して右京区の一部となった。このうち、山国は昔、天皇直属の荘園(天皇領)だった地域で、幕末にはこの地域の人たちが「山国隊」を組織し、鳥羽伏見の戦いにも参加したことで知られる。町内にはしだれ桜の古木で有名な常照皇寺がある。  
 
 
   
   京北下町(京都市右京区)17.04.24     28×46㎝  
  この日、花脊でスケッチ後、山国へ入った。山の中で京都市の左京区から右京区へ移動したことになる。国道477号を走り、もうすぐ周山という場所で大堰川(桂川)の対岸に広がる魅力的な家並みが目に入った。時間は遅いがもう一枚描くかと車を止めた。帰宅後、町名を調べたら「京北下町」だった。また、どこかで見たことのある風景だと思い、与堂さんのホームページを探すと、08年に描かれた作品があった。与堂さんもたまたまこの道を走っていてこの風景が目に止まったとコメントしておられる。   
 
 
 
右の絵はスケッチを始めた直後の1990年に京北下黒田町(当時は京北町下黒田)で描いた。京都府「北山散歩」のページに掲載している。民家では珍しい檜皮葺きで、とても上品な姿であった。今回もこの家の前を通ったが、屋根は新しい材料で葺き替えられていた。この辺りにはかつて檜皮や杉皮で葺かれていたと思われる屋根の勾配が極めて緩やかな民家がたくさんある。 









 
 
 
 
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