京都府

上七軒(京都市上京区)

上七軒は室町時代に北野神社の再建する時に余った材料で7軒の茶屋を建てた時に始まるとされ、京都最古の花街。織物産地の西陣とともに歩み、京都5花街の一つに数えらる。芸妓衆による「北野をどり」で知られている。

上七軒(京都市上京区)09.05.12   36×51cm
上七軒にはあまり馴染みがなく、これまで上七軒交差点から斜めに北野神社へ向かう表通りしか歩いたことがなかった。このためスケッチポイントとしての魅力はもう一つの印象だったが、歌舞練場の横を抜けて「上七軒芸妓組合」という看板の出た建物あたりへ行くと、祇園とは少し雰囲気の違う味わいのある町並みがあった。スケッチしていると目の前の置屋から頭だけ日本髪で普段着姿の舞妓が出てきた。おそらく銭湯へ。絵に描き込むことはできなかったが、いかにも花街の日常を実感させる一瞬だった。奥に見える土塀が西方尼寺(さいほうにじ)。上七軒の芸舞妓はここで茶道を習うそうだ。

京都市東山区高台寺あたりへ
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