京都府

祇園・弥栄会館(京都市東山区)

弥栄会館は祇園甲部歌舞練場の施設の一つで、1936年(昭和11年)に建設され、国の登録有形文化財になっている。これまで、祇園の古い町並みの中にそびえる会館の後ろ姿しか描いたことがなかったが、南側からみたの正面の姿も変化があって面白い。雨に濡れずに描ける環境にあるので、雨対策のスケッチポイントにしている。

   
  弥栄会館D(京都市東山区)2019.06.15    F6  
  悠彩会スケッチ会は「東華菜館」での昼食後に流れ解散となったが、Tさんと夕方に反省会をやる約束をして、私は祇園町にある「弥栄会館」を描きに行った。この場所ではこれまで何回も雨の中でスケッチしたことがあり、この日も軒下に陣取ったが、とうとう雨はやってこなかった。複雑なビルを上から描いてきて、玄関前に止めてある車を描き込みフィニッシュにしようと思っていたら、突然、外国人観光客ご一行様がぞろぞろと入ってきた。幸いガイドの説明を聞いていて皆さんの動きが動きがほとんどないので、”点景”には少し人数が多すぎるが、画面の賑やかしに急いで描き込んだ。  
 
 
弥栄会館C(京都市東山区)       2015.05.14    F6
久しぶりに清水寺周辺で描こうと思ったが、「いいな」と思うところはすでに描いている。ウロウロしているうちにポツリポツリと雨が降り出した。この日は夕方から旧友と一杯やるのを主目的に出かけてきたので、途中で引き揚げるわけにもいかず、時間はたっぷりある。というわけで、かつて豪雨の中でも描き続けたことのある祇園甲部歌舞練場へ行った。結局雨にはならなかったが、向かい側の建物の深い軒下から弥栄会館を描いた。この建物も同じアングルから3回目である。

弥栄会館と祇園甲部歌舞練場(京都市東山区)   2014.09.05    F6
この日も雨なので、雨の祇園でスケッチできるところを考えた結果、祇園甲部歌舞練場の門の下が頭に浮かんだ。行ってみると雨が避けられるうえ、たまに関係者が通るぐらいでスケッチには最適である。洋館の弥栄会館は以前にも正面から描いたことがあるが、斜めから見上げるアングルは初めて。姫路城をイメージして建てられたという建物はバランスを取るのがいかにも難しく、1枚目は完全に失敗、紙を新しくして描き直しを余儀なくさせられた。しばらくして雨も止み、自転車に乗った外国人の観光客グループがやってきた。

弥栄会館B(京都市東山区)  2012.08.21         F6
祇園甲部でスケッチしようとしていたら、急に雨になった。仕方なく以前、雨の日に描いたことがある弥栄会館へ逃げ込んだ。何しろこの日は飲み会のある夕方までたっぷり時間があるので、めんどうな建物をゆっくりスケッチ(実は時間潰し)した。しかし、恐ろしいほど激しい雷鳴に、つい手元が狂い、建物がゆがんでしまった。

弥栄会館@(京都市東山区)09.12.05   F6
悠彩会スケッチ会が京都であり、雨の中で描き始めたが、幸いなことに昼ごろには雨がやんだ。とはいえいつまた降り出すか分からない。祇園町の真ん中にド〜ンと構える弥栄(やさか)会館へ行ってみると、向かい側に深い庇の建物(八坂倶楽部)があり、これならいつ降り出してもスケッチを続行できる。駐車場の整理をしているガードマン以外に人の姿もなく、すぐそばの花見小路の雑踏がウソのような静けさであった。

弥栄会館A(京都市東山区)09.12.05   F6
弥栄会館を正面からゆっくり描いたが、集合時間までまだ時間がある。他のスケッチポイントを探すのも面倒だし、角度を変えて弥栄会館をもう1枚描くことにした。会館の敷地は駐車場になっており、その南側の出口へ行くと、手前の八坂倶楽部のまるでお寺のような建物との対比が面白い。祇園甲部ではずいぶんスケッチしているが、初めてのアングルで、新鮮な気分だった。

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